|
|
|
前回、足利へ来た時に見たのは、仙台大相手にポゼッションサッカーショーを展開したRKUでした。3年を経て、今度は仙台大が“ボールは人よりも良く走る”フットボールを繰り広げてくれるとは。
<全日本大学サッカー選手権1回戦@12/23足利> 仙台大 0-3(0-0/0-0/0-1/0-2)明治大 得点者:98分丸山(直接FK)、102分梅内、109分阪野 スタンドには紫紺の部員合唱団、その上段に黄色い悲鳴を飛ばしまくるお母様がた。混声応援を浴びる明治イレブンは、東北の雄より一目で体格で勝っていました。冷たい風の吹き付ける足利の芝は枯れて(注:公式記録では「全面良芝」)おり…仙台大の10番は、ポゼッションを高めて勝機を窺う赤きイレブンにあって、浮き球を多用していました。相手3人に囲まれようとロングキックで平然とサイドを変え、プレースキックのポイントへは悠然と歩いていくレフティの堂々とした振る舞いは、新入生とは思えぬものでした。明治のフィジカルタワー阪野さんと対峙しても屈せず、自陣へ猛然と駆け戻ってクリアするなど、熊谷さんは攻守に渡り主軸でした。左サイドから放ったミドルがバーを舐めたシーンもありましたが、もし、これが入っていたら違った展開になっていたかもしれません。 熊谷さんと同種のかかとが黄色いNIKEを履いた豊嶋さんは、ボールへ絡んだ場面では良いボールを蹴り、あるいは身体を張るなど光っていました。スタートから主導権を握ったのは明治でしたが、攻め切れず、後半になると疲れからか仙台大のパスワークに振り回される時間も長くなりました。ここで踏ん張り、得点を許さなかったあたりが、明治の勝負強さ―昨年度以前で蓄積した経験値なのでしょう。延長前半に突き刺さった丸山さんの右サイドよりのFK―飛び道具という武器を有するのも、勝ち進むには重要な要素です。 延長後半からは、寒空の下でも半袖をまとう鳥山さんが投入されました。とはいえ、その速度を生かすシーンはほとんどなく、残念でした。左からのクロスを梅内さんが中央で流し込んで勝負を決めた明治は、更にカウンターで阪野さんが追加点を叩き出すも全く喜ばないという締めくくりで準々決勝を突破したのでした。後輩と両手で握手する豊嶋さんを見て、足利まで出向いた甲斐はあったと満足できました。 |
|
長く生きていれば、忘れてしまうことも多くなり、逆に、記憶を引きずり出すトリガーも収拾つかない量が蓄積されるのです。
<Jユースカップ予選リーグBグループ@10/23日立台> 柏レイソルU-18 3-0(前半2-0) 栃木SCユース 得点者:木村×2、宮澤 広島土産の「生もみじ」は、勝ち点3の味がしました(挨拶) 栃木SCでキックオフから続けるチャントと言えば、"KEEP ON FIGHTING"。移籍して3ヶ月経ってないのに、既に懐かしいメロディとして聞いている自分にハッとさせられました。この試合では、どちらかと言えば「レッツゴー柏」が長く続いたように聞こえました。それだけ、ボールを回し続けた時間帯があったのです。 ごく普通のホワイトボードへ、チーム名や前半・後半の紙を貼り付けて仕立てられた即席スコアボードが、両ベンチの間に設置されました。そこへ正の数が刻まれたのは、開放されたバックスタンドの最前列で旗を振っていた栃木サポーター(夜にはTOPがジェフとの決戦だというのに、3名がスタンディング応援)が注意されているのに目を奪われていた間の出来事。 木村くんでした。ネットが揺れる瞬間しか見ていません…。その後も高いボール試合率で試合を進めましたが、2点目が生まれたのは前半終了間際でした。右サイドからのマイナスボールを受けた木村くんが、小さく回りながらシュート。GKに弾かれていてもおかしくない軌跡でしたが、ネットインしました。 後半のレイソルは選手交代を重ね、3点目は木村くん・川島くんから伊藤くん・宮澤くんへと同時交代した直後、投入されたての二人によって奏でられたものでした。宮澤くんのファーストタッチがゴール。ピンチもなくはなかったですけれど、秋野くんが身体を張ったりして事なきを得ました。一度に複数人を投入されると、鈍い私は把握しきれないのです…もっと頑張りましょう>自分 |
|
1歳年上でも、4歳年上でも、なんら変わらず、喜色満面でハイタッチ。
<Jユースカップ予選リーグBグループ@10/30泉パークタウン> 柏レイソルU-18 5-1(前半1-0)ベガルタ仙台ユース 得点者:【柏】33分平久、58分中川、60分木村、73分秋野、92分荒木【仙】59分京 深まる闇と寒さ、そして“空虚感”に苛まれつつ観戦した昨秋の記憶も新しい泉パークタウン。今年は開始時刻も17時→13時と観客へ優しい設定に。柏から、近頃では無事に目的地へたどり着けるかを真っ先に心配されるアカデミー用バスで遠征してきたイレブン。ボールを相手陣内で回しますが、なかなか最終局面まで突破できません。狭いところを、あえて通そうとしていく…今年のチームは肉弾戦(あたり)にも強くなり、さして心配せずに見ていられるのですけれども。特に小林くんの、中盤の底で倒れずに立ち続ける強さには、いつも感嘆させられっぱなしです。 時には3人で寄せてくるベガルタ、そこへつっかける荒木くん…倒され、PKが宣告されます。誰が蹴るのかと思ったら、秋野くんがトライ。これは、はじかれてしまいました。中川くんの受け手に容赦ないパスを起点に、チャンスをうかがうレイソル。山吹の壁をかいくぐり、反転して前を向けるかのチャレンジが続きます。先制点は平久くんの低いミドル。後半になると、ベガルタ浅川くんが二度目の警告(前日のナビスコカップ決勝を彷彿とさせるカードの出し方をされていた勝手印象…)で退場処分。越後監督が声を荒げます。これで勝負あったかと。フットボールは何故か…そう、何故か人が主観でさばく種目。 中川くんが右サイドより持ち込んで“容易”に蹴り込んだ直後のリスタートで、1点返されてしまいました。カウンターの応酬はまだ終わらず、すぐに荒木くんのくるりと回りながらのボールリターンが炸裂、相手DFもクリアを試みましたが、得点は認められました。フィニッシャーの木村くん自身もゴールポストに激突、左足首を傷めたらしく交代…その後、帰りのバスへの乗り降りに至るまで全移動をケンケンで消化する荒行でした。 中川くんのボールキープに、ベガルタは手を焼いていました。チェックしても、ひょいひょい交わし、繰り出されるパスも急角度で対応難易度高め。受けた荒木くんも倒して止めるしかなく、FKとなり…秋野くんが、今度はぎゅるんと曲げて叩き込んでくれました。良い笑顔で自陣に戻っていましたよ。レイソルは一度に3選手をチェンジなんてしつつ―篠原くんの左サイドバックには少し驚き―中川くんの立ち位置がどんどん高くなることで“表現”される攻勢を緩めませんでした。ぐるんぐるん回して。アディショナルタイムには、間接FKをワンタッチ後に荒木くんが豪快に蹴り入れるデザートまでありました。荒木くんの…19番という背番号だったとはいえ、プレー見られたのは幸せでした。 |
|
入場ゲートの手前で“意外”な方々より声をかけられました。日立台に足を運ぶ理由は、人それぞれ―スタジアムは十人十色の想いで描かれた点描画。
<J1第29節@10/17日立台>> 柏レイソル 1-0 モンテディオ山形 得点者:33分ジョルジ・ワグネル(PK) 「プロになってから(柏で)試合をしたことがないので、さすがに緊張しますね」(日刊スポーツ) メンバー発表ではブーイングありませんでした。モンテディオにはレイソルと縁がある選手が多いんですけど、散発拍手で迎えられた選手の方が多かったような。「怖いやつは家にいろ。明日は戦争だ」と前日、レイソルのネルシーニョ監督は口にしていたようですが、フィールドは円を描き切れない渦潮のように、速い海流が絡まり合っていました。 モンテディオには、こうしたい、というサッカーのカタチがあって―最近それがないチームを見ているから―レイソル守備陣は試合後、対処が容易だった旨のコメントを残しています。保持率は低くなく、三列目から途中―徹郎さんがいる二列目付近を飛ばして長谷川さんの頭を狙ったり、横に大きく開いたりのチャンスメイク。祐二兄様のロングキックを堪能できたと喜ぶべきでしょうか。前日に見た弟の骨格が脳裏にちらつきます。兄様、運動量は決して多いとは言えないのですけれども、広い視野で逃してはならないポイントは押さえているので、ゲームへ絡めている印象を受けるのです。そんな祐二兄様のパスを受けて、レイソルゴール裏へ消えていった開始程なくのミドルシュートが、徹郎さんの挨拶代わりでした。プレースキックも、左足が祐二兄様で、右足が徹郎さんでした。徹郎さんの低い軌跡のFKがサイドネットを叩くシーンも、後半にはありまして。 体格が良くなり、髪の色でもサポーターの話題をさらう徹郎さん。モンテディオのゴール裏では「てっちゃん」と呼ぶ人多々。レイソルのコアであるジョルジ・ワグネルとのマッチアップは大変そうでしたが、守備でも身体を張れていて、惚れ惚れしました。決勝点となったPK(一度目は蹴る前に入ってきた選手がいたので、やり直しに)は、そうしてレイソルCKへ持ち込んだのに、直後、増嶋さんへのファウルが発生してしまったもの。秋が深まるにつれ、結果が…刻まれた勝ち点だけが全てとされる傾向は強くなりますが、もったいなかったです。モンテディオは自分たちのサッカーはしていたように見受けられたので。 トップへ昇格したレイソルU-18卒業生も、生で見たのは久々。インターバル置いて卒業生を見ると、まず『変わっていないところ』が目に留まって安堵しがちなのですが、この日の酒井さんには、それがありませんでした。迷いなくプレーを選択していく姿には、自信という名の追い風が強く吹いていました。足立区の星・工藤さんはアタック以上に、セットプレーからの相手カウンターで自陣深くまで駆け戻り、クリアした場面が印象的でした。茨田さんは途中出場でしたが、バイタルエリアという舞台で軽やかなダンスならぬプレーを披露してくれました。茨田・工藤・酒井のトライアングルで素早く繋ぐ中に徹郎さんが守備として入っていたり―過去の上へ力強く描かれた今を堪能でき、純粋に楽しめた久しぶりのJ1でした。 |
|
♪おっおーお おおーおおおー りゅーけーかしーわー♪
部員応援に次々とチャント被せられるのも、同じ柏を…J1クラブのホームタウンを本拠とするチーム対決らしさ。 <第15回千葉県ユースサッカー選手権大会@5/29日立台> 柏レイソルU-18 1-0(0-0/0-0/1-0/0-0)流経大柏高 得点者:木村 −−−−−−−−09川島/2−−−−−−− 10木村/2−07蓮沼/3−08中川/2−11荒木/3 −−−−−−−−05小林/2−−−−−−− 06山中/3−03C秋野/2−04児玉/3−02鈴木/2 −−−−−−−−16中村/2−−−−−−− HT:鈴木→13御牧/2 後半:蓮沼→14白井/1 後半:小林→15伊藤/2 延長後半:荒木→12郡司/3 お馴染みのコピー『百打一音』の幟が、日立台の最上段へズラリと並びます。U-18プレミアリーグ・イーストへ関東より唯一参戦している高校が、『付属』こと(←この表現が既にちょっと懐かしいです、私にとっては)流通経済大学付属柏高校です。ピッチに立つ選手が全員坊主頭なのも、ほぼ仕様。高校選手権県予選優勝チームとして、クラブユース新人戦優勝のレイソルとの対決(本来は高校新人戦優勝チームと3月末にぶつかる大会なのですが、千葉県も東日本大震災の被災地ですので…)を迎えたのです。 2種や3種の現役選手とおぼしき観客がいつになく詰め掛ける中、キックどころか選手が駆けるだけで水しぶきがはねるピッチで激戦スタート。濡れ過ぎてボールコントロールは無論、自らの身体さえ踏ん張りが利かず、みな滑りまくり。にもかかわらず、レイソルU-18は“いつもの”パスワークを実践しようと奮闘していました。時計が回るにつれ…どうしても(受け手)トラップの難易度が神業レベルのキックが飛んでしまったりで、なかなかフィニッシュまで至れないにしても、繋げるパスの本数は増えていき、このチームは(過去のレイソルユースが備えていた色である)『美しいけど脆い』段階を卒業し『したたかに強い』ステージへ足を踏み入れたのだと思い知らされました。40分過ぎ、山中くんのクロスに合わせた川島くんが、相手DFに全身を思い切り引きずられながらも、ちゃんとヘディングまで持っていった―シュートは枠を捉えられなかったけれど―シーンは、そのシンボルのような。30分頃にも山中くんの入れた低いボールにゴール前で何人かがフリーでわらわら詰め、結果、秋野くんの一撃は惜しくも左へ外れてしまったんですけど、二種登録されている左SBのキックは、今年も大きな武器です。 前半は受身に回った流経柏も、自陣ゴール前からグラウンダー1本でFWまで通った大チャンスを迎え…しかし、ここは独走しかけた相手を秋野くんが警告を代償にストップ。スライディングに行っても思いのほか滑ってしまい、難しい状況でしたが、後半、風雨は強く…流経柏のラッシュがかかる場面が増えても、懸命に守備陣はピンチをクリアしていました。技術を十全には発揮しづらい舞台で、精神と肉体の消耗戦となれば歴戦の雄に屈してしまう歴史を紡いできたレイソルU-18。しかし、今日豪雨の頂上決戦へ臨んだイレブンは、滑っても痛んでも決して折れず、バシャバシャとボールを追い続けました。 間違いなく1点勝負―しかし、90分ではゴールネットは揺れず、10分ハーフの延長戦に。相手クリアミスをゴール目前で拾った川島くんのショットは、DF渾身のスライディングに阻まれてしまいました。ずぶ濡れになりながら応援する面々もヒートアップ。山中くんが上げたボール、その川島くんが相手と競り合った果てに…ゴール正面へ流れたボールを、木村くんが正面から見事に蹴り入れた瞬間、Vゴール=死語である現実が、ひどく恨めしかったです。体力気力の限界だろうに、タイムアップの笛が鳴るまで、GK中村くんをはじめ、みんなで身体を張って“虎の子”の1点を守り抜き(最後に相手左CKからゴールインしたけれど、取り消しになりまして)ました! 繰り返しになりますけれど、レイソルU-18は闘い方を知っているチームへ変貌しつつあるのが、出した結果以上に嬉しかったです。 これで、レイソルU-18は2種代表として、天皇杯の千葉県代表決定戦へノミネートされます。千葉県代表は、初戦勝つと、柏の葉で柏レイソル(TOPチーム)と激突します。 |