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Better Luck Next Time
「4年前と同じで」
胸の内で、バサッと、ゴールネットの揺れる音がした。対峙し、揺さぶられた果てに、マークを外されたDFの心地。

<全日本大学サッカー選手権準々決勝@12/23平塚> ※延長戦10分ハーフ
流通経済大 1-1(PK3-5)関西大
得点者:【流】54分フランク【関】41分宇佐美

---13征矢/2-----09C船山/4---
18フランク/3--------10金久保/4
---05中里/2-----14関戸/2---
25古西/4-15比嘉/2-03山村/2-02石川/4
--------01増田/2-------

74分:フランク→06宇賀神/4
97分:関戸→11武藤/3(TOP下風味)
101分:征矢→07細貝/4(武藤FW、金久保が左、細貝は右)

【関西大】
0305110702
○○○○○
○○SV○
09051106
【流経大】

金久保さんが「早く(金久保・石川・古西の)3人揃って試合に出たいね」と口にしていたのは、前期第2節(4/17@三ツ沢陸上)で配布されたマッチデイレポート。8ヶ月を経て、とうとう一緒に集合写真で並べる機会を得た仲良しトリオは、嬉々として戦隊ヒーロー系のかぶり物を取り出すのでした。古西さんがレッドワン、石川さんがブルーツー、金久保さんがピンクファイブ。分かりやすいチョイスですね(え?) 決勝進出時のみ配布される予定だったMDRは、満を持して『順がノリノリShow★Time』復活だと信じていただけに…残念です。

初戦とは異なり、立ち上がりから前へ前へとラッシュをかけるRKU。セカンドボールを拾うのみならず、相手ボールも1対1でもぎ取り、大きなサイドチェンジから右SBが駆け抜け…後はシュートにさえたどり着ければ! オフサイドラインとバトルを繰り返す船山さんを、もどかしく眺めます。両校のDFラインは、最も高く設定されると、センターサークルの幅に20人がひしめく程。一瞬の判断やわずかなミスが大きく流れを揺さぶります。

U-20代表の韓国遠征(このため1回戦は欠場)より帰国したばかりの『日本の宝』山村さんがフィードを入れるのですが、おかしなポイントへ飛んでいきます。疲れているに決まってます。同じく1回戦は出場を見送った石川さんの左太股は、白いテープでぐるぐる巻き。古西さんの不用意なボールロストから迎えたピンチで、クリアを試みた石川さんのクロスに対するヘッドは、あわやオウンゴールの見事すぎる一撃。GK増田さんがファインセーブではじくも、山村さんが再びシュートを放ってしまい、これもどうにかしのいだのでした。相手シュートでピンチじゃないんですよ…。他にも細かいミスが起点となり、ボロボロとほつれていくシーンが散見されましたけど、金久保さんが守備で空回り気味だと感じさせたのを筆頭に、誰かのミスもみんなで助け合って埋めればゲーム全体としては支障がない、今年のRKUらしい試合運びだと、私は感じました。

征矢さんのシュートは相手GK児玉さん@サンガ内定が手先ではじき、金久保さんのシュートはブロックされたのもあり、バーの上へ。これらのチャンスを作るのに、船山さんは相手陣内で奪ったり、スルーパスを繰り出したり、DFを背負ったり、糸口を作っていました。

関西大には3年生ながら2年連続関西リーグ得点王の金園さんがいます。ボールを持たせないよう、細心の注意を払っているのが見て取れました(120分でシュート2本)。それでも、ポストプレーでちょっと絡んだだけでも威圧感を振りまく、ストライカーの雰囲気は伝わってきました。チーム全体の攻撃は、左サイドがメイン。前半も残り少なくなった頃、その左サイドより田中キャプテンがサイドチェンジ、右サイドでは藤澤さんが左(中央)へパスを出し、最後は駆け込んできた右SB宇佐美さんが目の覚めるミドル! ベンチへ疾走する赤い集団を凝視しながら、これは普通に相手が凄い…と唸るしかありませんでした。RKUはシュートレンジあまり長くないイメージあって…。

後半、船山さんのポストでゴール左へ抜け出したフランクさんが、ボールをねじ込んで追いつきます。真っ先にサブの武藤さん・宇賀神さんへ駆け寄るフランクさんの背中へ金久保さんがおぶさり、船山さんは二人の頭をぐちゃぐちゃと撫でます。この後も、ゴールキックを拾って中里さんが長いショットで強襲、船山さんが相手を引きずりながらゴールわずか右へフィニッシュを外す、関戸さんがシュートのこぼれ球へ中盤の底より走り込んで打ちかける、古西さんがフリーでシュートを放つも大きく浮かす、船山さんがPKを取りそびれる、金久保さんの直接FKがわずかに左へ流れていく…と、決定機はいくつも作れました。だけど、児玉さんの守るゴールを割れなかったのです。

ついに延長戦突入。自分のケアより、主将の仕事コイントス…マネージャーが慌ててグラウンドコートを持って駆け寄ります。日は傾き、寒さは増す一方なれど、応援部員の一部はJのゴール裏かと思うほどノリノリで両手を高くあげています。増田さんが指先でバー上へはねのけるピンチもあれば、武藤さんがGKと1対1を迎えながらまたしても児玉さんに屈してしまうチャンスも訪れました。大きな流れを失ったとは思わない、だけど……延長後半、船山さんが味方のミスに天を仰いだ時、追い詰められているのをようやく実感しました。そんな船山さんも金久保さんも足をつってしまうぐらいの120分が過ぎ、無情の笛が響きました。

PK戦となれば、勝つ確率と負ける確率は等しく、50%。

今回は、中央へ蹴った武藤さんのキックが児玉さんにはじかれたのですが…11ヶ月前、同じこの場所でPKを止められ、ことあるたびにその話題を口にしていた金久保さんが、勝敗が決してすぐに泣き崩れた武藤さんをハグします。記憶は、経験は、引き継がれていく。武藤さんはきっと素晴らしき率いる者になると信じています。

地面に背を預け泣いている石川さん、スタンド挨拶前に及川さんへ慰められるも、腰を折り顔を覆ったまましばらく凍り付いていた船山さん……私も突きつけられた『終末』を受け入れられず、悲しみや悔しさといった感情が湧き起こりさえしない状態で、ぼーっと幕を片づける部員を眺めていました。

もう、シルバー×ネイビーのユニフォームをまとう船山さんを見ることは、二度と、ない。
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2009/12/31 22:02:03 | University Soccer | Comment 0 | Trackback 1
流経大の石川大ノリ選手&チアキ聖典選手
すみません、PCリプレイスの関係もあって、まとめちゃいました!(平謝り)

石川「サンフレッチェ広島は、運動量も多く非常に楽しいサッカーを行っているチームという印象を持っていましたし、非常に興味もありました。今年の10月末から11月にかけて実際に練習参加した中で、その楽しさを体験することが出来たし、この環境でプレーすることによって自分自身のレベルを上げることが出来ると感じました。本当に嬉しいです。今は早く新しいシーズンを迎え広島でプレーすることが楽しみです」(サンフレッチェ公式)

千明「声をかけてもらい、チャンスを与えてくださったファジアーノ岡山に感謝したいと思います。期待を裏切らないようチームのために少しでも貢献できるように、そして今まで支えてくれた人達にも恩返しができるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」(ファジアーノ公式)

右膝の手術を受け戦線離脱している千明さんの進路が決まって、心の底からほっとしました。では、いつもの流れで。

◆第一印象◆
石川さんを初めて観たのは、埼玉国体決勝(少年男子)@2004年9月埼スタ。静岡選抜に敗れた千葉選抜の右SBでした。地面に背を預け号泣していた船山“くん”を引き起こす渡辺広大キャプテン…のエピソードを人へ話す時、「まだ(高校)2年なのに、誰よりも泣いていた」と説明して、勝手に2年は船山さんだけだったと思い込むがお約束です。つまり、印象が刻まれていない…。石川さんが一緒だったのを忘れているおのれへのセルフツッコミ、LRでは早くも1年後(翌年の岡山国体)に登場していまして。とほほです。

かつて同じものを目指して戦った時に培った感覚が残っているのか、いつになく息の合ったボール交換を見た心地がしました。右SB石川さんのオーバーラップはいい攻撃のリズムを生み出していたし、三門さんの意表をつくミドルは相手には脅威だったはず。池田さんのドリブルも健在です。(L.of R.過去ログ@2006年5月)
↑この試合は「負けたらJFLチームはメンバー総入れ替えだ」と中野監督に宣告されて臨んでました、当時。

2005年の千葉少年男子選抜は、9番船山さんがキャプテンで、2番石川さん&7番千明さんと一緒でした。このチームはレイソルU-18からの選出数が多かったため、駒沢までミニ国体を見に行きまして、二人がいたのも覚えています。大半の記憶は当時外見がそっくりだった船山&森野(市船→磐田→SC相模原)のコンビプレーで占められているのは内緒ですけど。 本大会で岡山県が中継動画配信してくれたのは、当時としては画期的な出来事で、どうしてどうにか保存しようとしなかったのか、今でも結構悔やんでいます。

千明さんは流経柏時代から密かにお気に入りの選手。19番をつけ守備的MFのタスクを担当していました。とても小柄なのですが、ボール奪取能力に優れ、ディフェンスだけでなく散らしのセンスも備えるハイスペックなボランチです。こういう人が中盤に一人いてくれると、本当に落ち着くなぁ、と思いながら眺めていました。(L.of R.過去ログ@2006年3月)

千明さんは2004年の選手権予選で三門さんとの息の合ったドイスボランチだったのがGOODな第一印象で、このコンビが大学でも観られた昨シーズンは幸福な時間でした。試合後の風景も含めて。

◆(現時点での)最高印象◆
石川さんはガンバ戦で、西野監督に左SBの下平さんを見切り、長身CBの高木さんを配置して、RKU最大の武器である右サイドコンビ石川&金久保のトリッキーなパス交換を封じにかかるという戦術的処置を取らせたのが一番かと。結果、失速してしまったのですけれども、2年連続天皇杯ファイナリスト相手に脅威を与えた右サイドコンビは応援する者の誇りです!

大学リーグでのご本人セレクトベストゲームは、付属高校へ教育実習に行っていた合間を縫って、特別に帰還した前期最終・国士舘戦。ご本人いわく「あの日の俺は誰にも止められなかった!」とか。中野監督もぶっつけ本番ながら活躍した「石川先生」を絶賛したようで。

千明さんは、とあるTM後、ファンサービスタイムに某Jリーガーと話していたら割………じゃなくて! 今年、不安たっぷりでリーグ戦へ突入したRKUの、開幕ダッシュへ大きく貢献したゴール連発、中でも前期早稲田戦の先制点にしておきます。この時行われた靴磨きパフォーマンスを、先代PCでは壁紙にしていました(どうでもいい話)。マッチデイレポート(以下MDR)で船山さんへ一言企画だった回、千明さまは1年通して仲間を褒めまくっていたのに、この回だけ『俺より点取れない使えないFWと一蹴して下さったのも、今では笑い話。当時は笑えませんでしたが(え)

◆最新印象◆
インカレ準々決勝・関西大戦。千明さんはメインスタンドの中央で仲間の戦いぶりを見守っていました。開幕前、「インカレは応援頑張りたいと思います」と述べているのを耳にした時は、胸が張り裂けそうな心地がしました…。

初戦欠場の石川さんはスタメン復帰。いると集合写真のパフォーマンスがさくさく決まって、見ていて気持ちいいです(笑) 広島での練習参加で肉離れして以来、ベストコンディションではないながらも、出場時はチームのために“いつものように”全力で駆け上がってくれました。『スピードスター』石川さんも『小さな巨人』千明さんも、不在の試合で苦戦して、初めて有り難みを噛み締めさせられたのです。

PK戦で敗れてしまったRKUですけれど、スタジアムから出てきた石川さんは努めて明るく「お疲れ様でーす」と挨拶してくれたのでした。今年1月、同じ場所で敗退した1年先輩の皆さん(三門・染谷・池田etc.)は目を泣き腫らして出てきただけに、驚いたものですが、帰宅してゲキサカへ掲載されたコメントを読んで、こちらの涙腺が決壊しそうになりました。

「仲間のみんなに涙は似合わない。笑って終わろうとロッカールームでも話しました。僕ら4年生がそういう姿を見せないといけないと思うので。来年こそ、こいつらならやってくれます。僕はそれを信じています」(ゲキサカ)

◆親友◆
石川さんは同じディフェンスの古西さんと互いに親友と認め合う仲。開幕当初、MDRでは二人with金久保さんの仲良しトリオで対談をしていたのですが、4節よりTOP公式戦出場者へメンバーチェンジが行われました。3人で一緒にピッチに立ちたい―望みはインカレ関大戦、つまり最後の試合で実現しました。集合写真ではかぶり物を3人で。ビッグアーチではサンフレ劇場なるものが展開されているそうですが、サッカーだけでなく、そちらでも間違いなく即戦力です! また、メンバーチェンジ後もうまくオチがつけられない及川さんへ「古西なら落としてるぞ!」発言をするなど、友情の篤さをさりげなく披露していました。

◆一番熱い男◆
「千明さんがいなくなったら誰が練習を盛り上げるんだろう」
MDRで武藤(3年)・山村(2年)・上條(2年)が対談した際、千明さんは誰よりも後輩に慕われていました。山村さんにいたっては、尊敬できる4年として即答する程。テクニシャンはクールに振る舞うと思われがちですが、今年のRKU4年は千明さんといい金久保さんといい、熱いハートも持ち合わせています。前期中央戦では自分のボールロストから相手決定機を迎えてしまい、思わずバックチャージを仕掛け一発退場を食らったり、苦闘した後期駒沢戦後の呑みで熱く語りすぎ、翌日の練習に遅刻して及川さんともども丸坊主の刑に処せられるなんて出来事もありました。発言では謙遜を通り越して自虐に走るシーンも見受けられますが、小さな身体と左足でのボール扱いだけに目を奪われていては、真価が見えない選手です。

あと、千明さんは(今は名前を変えた)レイソル青梅ジュニアユースの出身で…WMW小川さんの先輩であり、浦和のセルヒオさんとは大の仲良しだったりします。だから、宇賀神さんとセルヒオさんは埼スタ第2Gへ一緒にRKUを見に来たわけで。
2009/12/30 20:42:11 | University Soccer | Comment 4 | Trackback 0
柳澤さん、鳥栖へ。
「うちで叩き直してやる」と松本育夫新監督が仰せになられたそうで。

「新しくサガン鳥栖に加入することになりました柳澤隼です。J1昇格に向けて、精一杯チームのために頑張りますので、応援宜しくお願いします」(サガン公式)

「小学4年生から13年間、大変お世話になりました。レイソルで学んだことを忘れずに、成長した姿を日立台で見てもらうことが恩返しになると思います。来年はライバルとなりますが、レイソルと一緒にサガン鳥栖がJ1に昇格できるように頑張ります。今まで温かい応援を本当にありがとうございました」(レイソル公式)



池田圭さん&武岡さんを見たくて(結果的に見られたのは後者だけでしたが)、7月に長崎市かきどまり@長崎vsRKU→ベアスタ@鳥栖vs福岡のハシゴをしました。サガンのスポンサーであるサンホテル鳥栖のプレミアA席チケット付き宿泊を利用、メインスタンド目の前(←メインからの距離は日立台より近い)で展開された運動量で観客まで圧倒するサッカーと、ゴール裏で熱く歌うサポーターに酔った、素敵な夜だったのを覚えています。



翌日はフライトまでフリーで、最初は柳川に行こうかと考えていたのですが、「佐賀県じゃない!」と考え直して、吉野ヶ里遺跡を見学したのでした。再現された遺跡ゾーンの横は、古代の原ゾーンと称して公園が整備されており、一角にある「弥生の大野」では、その日もJFAの文字が入った色とりどりのビブスをまとった少年達がボールを追い回していました。

決して一面が平坦とは言えない、特に何か付随施設があるわけでもない、ただの野原。そこはサガン鳥栖の練習スケジュールにも名前が登場する場所なのでした。池田さんはここでも練習するのか…と、しばし呆然として少年達を眺めていました。この2つが、今の私がサガンに対して持っている印象のほぼ全てです。

もどかしさなら…もどかしさも、あふれる期待と共に、高3の秋からずっと抱えていました。柳澤さんに対しても、彼を取り巻く“環境”(ソフト)に対しても。募りに募った想いが破裂したのは、今年4月の名古屋戦@日立台でした。

「もっとアグレッシブにやってほしかった。期待して入れたんですけど、彼はもっとできると思うんです」と期待へ応えられなかった柳澤さんへの失意を述べていた高橋監督(当時)と、「交代を言われてからピッチに立つまでは30秒ぐらい、ほとんど時間はなかったです。試合はポジショニングなどちょっと戸惑いがあり、ラスト10分ぐらいでようやく慣れてきた。ゴール前でパスを出してしまった場面は[中略]少し弱気になってしまった」と振り返った柳澤さんの言葉を、帰宅して並べて読むに至らずとも…バックスタンドで背番号24レプリカを着て観戦した私は、リアルタイムから帰り道まで、柳澤さんに対する猛烈な野次や悪口を聞かされまくったのでした。それが聞こえてしまうのは、自分も24番を背負っているからだと…ようやく、日頃、2番を着て応援している友人から聞かされていた体験の“意味”を、まじまじと実感したのでした。

日立台の指定席では、えてして聞くに堪えない言葉が飛び交うものです。それが正しいか否かとは別に、ピッチに立つ選手のお給料は、そうやって観戦する人々が払うお金や、そんな人々の視線を意識してスポンサードして下さる皆さんが支払うお金より捻出されているのが、紛れもない事実。プロサッカー選手とは、自分よりもサッカーに対する知識や経験が不足している人へプレーを見せるがゆえに、当該ジャンルのプロフェッショナルでいられるわけで…酷評されるのも無形報酬なのです。

やりきれない気持ちを胸に、その日も日立台から埼スタ@浦和vs京都へハシゴをしました。昼の試合よりもゲーム全体のスピードが速く、正直クラクラしました。染谷さんがRKU時代よりもずっとヘディングが上達していると、アップだけで見て取れて…それだけの成長曲線を描きながらも、サンガのDFラインでは最も脆い箇所として狙われ続けていたのを眺めたのです。『J1で通用する』と評価されるには、どれほどの高みへたどり着かねばならぬのか、関東大学一部リーグからでも到達しうるのか…私の2009年シーズンは、ご贔屓さんへの愛情で暴走したと同時に、深い覚悟を決めるための1年でもありました。

翌日、宮スタのサテライト戦で見た柳澤さんは、前日の反省を踏まえ、闘おうと…1対1の勝負にも果敢にトライしていました。シーズンが終わるまで、右SBのバックアップとしてベンチ入りし試合前はどう振る舞えばいいかドギマギしていたさまも、サテライトや練習試合で闘志を剥き出しにしているさまも、見つめてきました。トライアウトで、わずか30分しかなかったはずなのに動きの良さが松本監督の目に留まり、契約を勝ち取った(レイソル広報日記)のには、驚きもしましたけど、ずっと頑張り続けているのだと安堵もしました。

レイソルのエンブレムがついた…彼の人生の半分以上でまとっている、あのウェアを着た姿はもう見られない(Land of Riches過去ログ)のだと、いまだに実感できてません。感情が現実へ追いつくには、いつも時間が必要なのです。

そのために、私も次の扉を開けなきゃいけないのです。日立台で過ごした時間の意味を確かめるには、むしろ日立台を離れた後の様子を見守りに行くのが大事なんだと、いつもいつも、考えている通りに。
2009/12/30 16:16:07 | other Footballer | Comment 0 | Trackback 0
BEST OF THE BESTEST
5時半過ぎに目が覚めました。眠りが途切れること3度目。時刻を確認するため手に取った携帯で『ゲキサカ』へアクセスすると、10月はじめから更新のなかった『たつのこ日和』へ新着が2つもついていて…より新しい記事を開けたら、まばゆい笑顔が飛び込んできたのでした。

―最終節はどんな気持ちを持って試合に臨みたいですか?
船山「試合を見れば分かるよ」
宇賀神「プレーを見て気持ちを感じ取って欲しい」
石川「点を取った後のパフォーマンスを見て下さい!」


法政戦@江戸川以降、恐怖との戦いでしたけど、カチコチに固まっていた心が緩み始めました。怖くなんかない、流大イレブンは彼ららしい試合を見せてくれる、それを見届ければいい。

<関東大学サッカーリーグ第22(最終)節@11/22西が丘>
流通経済大 3-0(前半3-0)明治大
得点者:28分42分船山(うちPK1)、34分征矢

---34征矢/2-----09C船山/4---
33保戸田/2----------10金久保/4
---14関戸/2-----05中里/2---
06宇賀神/4-15比嘉/2-03山村/2-02石川/4
--------01増田/2-------

32分:石川→17西井/4
81分:宇賀神→04及川/4(比嘉が左SB)
86分:征矢→07細貝/4

及川「中央大という名前を出すな! もう俺らには中央大という文字がない」
大橋「残り試合、中大とやらないんだよ! 中大と2連戦する訳じゃないの! 中央はもう終わったの!」


前節も今節も、第2試合より観戦(場所確保して下さった方々、ありがとうございました)。文明の利器・携帯の魔手より懸命に逃れつつ、本蓮沼駅から西が丘へ向かうと、遠くより歓声が。前を歩いていた方々が「空耳…?」と訝しんでいましたけれど、そうではなく―最終的には、東十条駅側ゲートへ向かって西が丘サッカー場を半周している間に流れた場内アナウンスで、第1試合の結果を知りました。2-1で中大の(逆転)勝利。ロスタイムに素晴らしい一撃が突き刺さっての劇的勝利だと後で聞くも、この時点では「やっぱり、そんなに甘くないか」としか感じませんでした。

入場時に暖かく身を包んでいたグラウンドコートの下でRKUイレブンがまとう戦闘服は、初めて見る彩色。ナイトゲームで悩まずとも済みそうな、紅で鮮やかに浮き立つ背番号。右の腕から脇下のみ染める紺は、ヴァンブレイスのよう。“外見”のみならず“内面”も、選手のみでのミーティングを重ね、心機一転。西が丘開催で集合写真のポージングが変すぎるのも、もはやRKUの“伝統”と化しつつありますが…最終節、ついに彼らは『集合写真』の既成概念をズタズタに破壊してきました。第1試合より観戦された方によると、ハーフタイムを利用しての芝チェックタイムで、リハーサルもどきさえやっていたとか。

ゲームとは直接関係ないお遊びですが、それでいて、RKUイレブン(特に4年生)の試合へ臨む心境を映し出す鏡でもあるのです。石川さんが負傷離脱して以降、チームは白星から遠ざかり…集合写真もトーンダウンの一途をたどっていました。前節・法政戦では、特にこれといったネタを全員では披露せず、苦闘の末、スコアもドロー。練りに練った“フォーメーション”を嬉々として見せつける様子だけでも、随分と試合に対する安心感が増しました。本当に見せつけたかったのは、パフォーマーたちの横で金久保さんが10番のシャツをまくり上げてアピールしていた8番・千明さんのユニフォームだったりするのですが!!

キックオフから10分ほど経過した時点で、(明大の日程が流経大より詰まっていたのもあるにしろ)オフ・ザ・ボールも前節より遙かに出足が早いし、これだけの動きを90分継続できたなら…最後に刻まれるスコアがどうであろうと、結果的に果実をもぎ取るまで腕が伸びなくとも、悔いはないと、更に心は凪ぎました。
「今のままで優勝しても嬉しくないです。良いサッカーをして優勝したいっす」
法政戦で配布されたMDRで金久保さんがそう言っていて、いかにも彼らしいけど同意できる言葉か?―と、私にも揺らぎはあったのですが、消失しました。金久保さんの言葉は、正しい

躍動する選手たち中でも目を惹いたのは、労を惜しまず上下動を繰り返す両SB。右の刃は肉を裂き、左の刃は心を砕く―石川さんと宇賀神さんが揃って先発したのは17節・慶應戦以来。動き回る選手の間を、よどみなく流れていくボール。久しぶりに『流経大らしい』パス回しでした。RKUは、左CKからのヘディングで先にネットを揺らすも、ノーゴール判定の憂き目を見たのですが、ただひたすらに次のチャンスを信じていられました。ちょうど後ろにいたアルディージャのスカウトさんも唸るスルーパスを船山さんが征矢さんへ通し、レフティストライカーが打ち切れない場面も、同様に、また次がある、と。
「ほらボールいけよ、もっと強く!」
主将が後輩を叱咤します。新しいユニフォームの左胸、エンブレムの上できらめく胸の三つ星は、旧バージョンと少し位置がずれていて…4個目の兄弟が出現するのを待ちわびているのです!

右サイドを駆け抜けてセンタリングを上げた石川さんが、自らピッチ外へ出ていきます。肉離れがそう簡単に完治するとも思えません…宇賀神さんが右サイドへ回り、中里さんが左サイドへ出て、帰りを待ちます。船山さんも、時には最終ラインまで引いて。

そんな“臨時相棒”宇賀神さんからのボールを受けて、船山さんがペナルティエリア角あたりまで侵食し、左足一閃。ぎゅーん!!と伸びていった軌跡は、逆側のサイドネットへ真っ直ぐ突き刺さったのでした! 正直に白状すると、ミートしたのがどちらの足なのかも見えなかったし、スーパーゴールを決めた後に船山さんがどんなアクション(パフォーマンス)をしていたかも、ほとんど視認できていません。ただただ、大一番の、それも数的不利な状況で、度肝を抜く一撃を決めてしまえる船山さんの勝負強さに、頭が白くなって…言葉を失っていたのでした。

「試合が難しくなるにつれ、力を発揮している」とMDRで(船山さんを唯一)褒めてくれたミョンギさんが言う通りのプレーヤー。だけど、私の内なる『勝負強い』の定義を、ここぞの時を迎えると破砕して、どんどん書き換えてしまう! 底知れない強さは、誇らしくもあり、同時に、ちょっぴり畏怖の対象でもあり、見尽くせないからこそ、ずっと見続けたいとパッションを燃え上がらせてくれるのです。

その船山さんが左へまた繰り出したスルーパスを、征矢さんも今度はきっちり活かし、低い弾道が逆側のゴール角へズドン!! 30分ちょっとの間でも、着実に噛み合わせを改善していくツートップは、前半終盤でもワンツーで明治守備陣を破り、最後は船山さんが倒されPKをゲット。自ら右の隅へ決め(今年は金久保さんが蹴っていたので、PKキッカーは初めて)、得点ランキング首位へ並んで、前半を折り返しました。船山さん、2点目の直後には全速力で相手へアプローチし、イエローカードまで頂戴する大車輪ぶり。

後半は『連覇へ残り45分』との意識も強くなり、シュート11本(明治のそれは3本。山本さんはフィニッシュにまで至れないもどかしい光景を、いくつか作っちゃってました)を浴びせかけた前半ほど貪欲ではなかったにしても、保戸田さんが何回もチャンスを演出しましたし、征矢さんはオフサイドをかいくぐって完全に抜け出し…確実性を求めすぎてシュートスピードを抑えたために相手DFへかき出されるシーンがありましたし、中里さんの左足が描くパスはラインを割りそうだと思わせて…絶妙の位置で減速して出し先の足下へ収まるし、攻守にわたってRKUは『地力の差』をこれでもかと誇示しまくったのでした。
「こんなに安心して見れたのは開幕戦以来じゃないですか」とは、負傷欠場し、スタンドでミョンギさんと並んで仲間を見守っていた千明さま powered by ジャナスポ。

不安でいっぱいだった4月から、ずっとずっと追い求めていた刹那が、ついに訪れました。ゴール裏の応援部員はタイムアップ前からフライングで、黒の優勝記念Tシャツをもごもごとまとっていましたけれども。『リーグ優勝』―歓喜がはじけるというより、じわりじわりと湧き出す満足感に浸されていく快さがありました。船山さんは、笛を耳にして両手を突き上げた時より、ゴール裏の応援部員に向かって走っていく表情の方が嬉しそうに見えたかも。真っ赤な紙テープが投げ入れられ、日の目を見たV3の新横断幕を広げて記念撮影を行い(キャプテンってばポジショニング美味しすぎ)、見るのは4回目となる中野監督らの胴上げを見届け…一連のセレモニーが初体験ではないからこそ、知覚できる重みを噛みしめました。

Iリーグの表彰式が終了すると、時間短縮を意図してか、メインから見て左側のバック脇ゲートより2部の各大学、右側からは1部の各大学が同時に入場してきます。全ては、4/11の開会式と対になっているのです。最もセンター寄りの同じ位置に立てて、あの日返還したカップや優勝旗を“取り戻せた”のが、22試合、RKUの皆さんが戦い抜いた証。表彰状を受け取った船山さんと、カップを授与された石川さんが最後に一礼するのを忘れてあたふたしたり、フラッグは誰が受け取るのか決まってなかったのか、妙な間が発生した後に千明さんが足を引きずりつつも前に出たりするのを見てニコニコしていられるのも、素晴らしい幸福。ベストイレブンにはRKUより6名(増田・山村・比嘉・千明・金久保・船山)が選出されました。

「ベストヒーロー賞は」とアナウンスされ、「流通経済大学」と二言目が次がれるまでの間は、実際には1,2秒なんでしょうけど、随分と長い沈黙に感じられました。優勝決定の刹那でさえ、肉体的にはノーリアクションだったのに、学校名が聞き取れた瞬間、ガッツポーズしちゃってました。開幕にあたって、自分が立てた目標は『リーグ戦に皆勤する』と『船山さんにベストヒーロー賞を受賞してもらう』の二つ。私が頑張ったからではなく、協力して下さる方々に恵まれていたからですけど、どちらも達成でき、充実したシーズンでした。船山さんは、あと2点取っていたら得点王(関東大学リーグでは14得点以上が表彰対象)だったのに…この日の後半は、そればかりを望んでいたのですけれども。

MVPは金久保さんか千明さんだと予想してましたが、『小さな巨人』千明さんが選ばれました。メディアへ掲載されたご本人のコメントは、手術直前だからか自虐的で辛かったんですけど、心臓たる金久保さんと背骨たる千明さんがいなければ、RKUは優勝まで歩んでこられなかったはず。納得のセレクトです! もし主将だったとしたら、ゴーラーの表層印象に流されただけだと、それこそ喜べなかった…かも。

金久保さんが中野監督の肩を馴れ馴れしく?!抱いたりする優勝チーム・ベストイレブンなどの集合写真撮影が終了すると、あまり寝れずに迎えた長き1日も終わりに近付くのでした。JFL開幕以降、ほぼノンストップで駆け抜けてきたRKU.TOPも、インカレまで小休止となります。「1回戦からきっちりやりたいです」と、西が丘再臨への意気込みを口にしていたキャプテン。終わりは始まりの同意語なのです。

※黒文字は会場で配布されているマッチデイレポートからの抜粋です。ロング対談22回完走、お疲れ様でした!
2009/12/16 22:13:28 | University Soccer | Comment 2 | Trackback 0
アドヴェントカレンダー
日立台から坂を下り、クーロンヌでシュトーレンを買う―1年前と全く同じ行動です。もはや『クリスマスは長居で』は、意識して掲げる目標を超え、感覚へ染みついたスケジュールに近くなっています。

<Jユースカップ決勝トーナメント2回戦@12/14日立台>
柏レイソルU-18 2-1(前半1-1)大宮アルディージャユース
得点者:【柏】19分茨田、53分山嵜【宮】30分清水

----09山嵜/2-----15峯/2-----
-11熊谷/2-----------07茨田/3-
---08C橋本拓/3----05相馬/2----
06橋本健/3-18池田/2-04上之薗/2-17斉藤/2
---------01川浪/3--------

45分:相馬→13仲間/2(茨田がボランチへ)
69分:山嵜→14禹/2
75分:池田→02川尻/3
83分:仲間→20荒木/1
88分:峯→19山中/1


午前の練習見学では、木陰にいたので冷たい風に震えていました。しかし、サッカー場のメインスタンドは直射日光が容赦なく降り注ぎ、長袖が鬱陶しく思える程。記者席へ並んだTVカメラやプレスの人数に気おされつつ、眺めてました。トップがオフへ突入したからか、大重広報によるテキスト速報さえ行われたのです。

熊谷くんのミドルシュートがバーをなめるなど、序盤10分はレイソルが優勢だったのですが、フィニッシュに対しアルディージャ守備陣が体を張って耐えているうちに、流れも混沌としてきます。行方を定めたのは、前キャプテンこと茨田くん。本人曰く、「今日は右のFWをしましたが、トップチームの杉山(浩太)さんが清水戦でしたプレーをまねてみました」(JsGOAL)だそうですが、祐三さんとのコンビネーションプレーが光っていた浩太さんとも一味違い、自ら大胆に仕掛けまくる姿勢が光っていました。後半ボランチへ回ってからは、前半飛ばしすぎた反動が来ちゃった感もありました(苦笑) ともあれ、先制点は後方より健太くんが入れたボールを茨田くんが浮かし、相手が触れた結果ゴールインしたものでした。

安堵も長くは続かず、カウンターより縦突破で一気に来られ、GK吾郎くんとの1対1の場面を作られ、流し込まれてしまいます。ボールを動かす時間帯は長くても、相手にとって危ないシーンを作らなければ…長めのレンジでの力ないショットばかりでは、トーナメントは勝ち上がれません。

突破口は熊谷くんの、体の後ろへ落とす巧みすぎるポストプレーでした。山嵜くんもフリーで打てる場面を逃すFWではありません。この後も、熊谷くんのマイナスパスを山嵜くんがポスト下へ当ててしまったりしつつ、ピンチもなんとかかわしきって、長居行きを決めたレイソルU-18なのでした。終了間際には、大宮GK高橋くんが峯くんのつった足を伸ばしてくれていたら、レイソルのカウンターが発動してしまい、手当てが途中までしかかなわず…なんてシーンもありました。
2009/12/14 00:39:25 | Reysol | Comment 0 | Trackback 0
DISCOVER EAST
2年前に訪れた笠岡で味わった“感覚”が、今の私を形作っている。

<JFL後期第17節@11/29たつのこフィールド>
流通経済大 1-2(前半1-0)三菱水島FC
得点者:【流】10分フランク【水】65分清水84分後藤

---30上條/2----11武藤/3---
18フランク/3---------07細貝/4
---32柳/4-----29村瀬/2---
17西井/4-04及川/4-28天野/2-27小島/2
-------22C大橋/4-------

HT:柳→14関戸/2
72分:フランク→37征矢/2(武藤が左へ)
77分:関戸→05中里/2

今季限りでJFLを脱退する水島イレブンの強い想いに、RKUは押されっぱなしでした。要所では技術レベルの差が露呈して、助けられてはいたけれど…中盤ではほとんど試合に絡めない選手もいたり、バランス悪く。バックスでは及川さんがまさかの半袖で奮戦も、若干空回り気味。それでも細貝さんの右CKで及川さんと相手選手が絡んだ果てにこぼれ出たボールを、ペナルティエリアの右角あたりよりフランクさんがグサリと突き刺して、先制しました。

この日のRKUはポストやバーに嫌われまくりでした。不運と言うか…水島へ勝利の女神様が微笑んだのか。幾度もRKUが逸機した果てに、RKU右サイドの奥へ絶妙のパスが入り、折り返しを一度はクリア、二度目もクリアするも、インゴールの判定。さらに最終盤、またしても右サイドからやられ、中央からのフィニッシュを大橋さんが手先でかろうじてはじくも、ゴール左から入ってきた選手に押し込まれ、逆転。この後でさえ、バーに泣かされ…別の意味でも泣きたくなる(中里さんの読みを生かしたカットを見られるのは幸せなのだけれども)エンディングを迎えました。

サッカーは誰かが負けるがゆえに、勝者が生まれるスポーツ。タイムアップの笛と共に、ばったりと座り込んだのは水島の選手でした。RKUのホーム最終戦ということで中野監督が全部員を背景に挨拶し、船山キャプテンの号令で一礼し…本当のセレモニーへ引き継がれました。コーチが水島の監督さんへマイクを渡したのです。涙声に、部外者ながら訪れたフリューゲルス最後のオブリガード・トルシーダ(ファン感謝デー)を思いだし、こういう挨拶は、どんなチームのものであれ、聞きたくないと強く感じました。実際は、あの頃より日本サッカー界を取り巻く環境はずっと厳しくなっているのですけれども。監督やスタッフ、選手を胴上げし続ける水島の皆さんを、RKUのキャプテンはベンチ横でじっと凝視していたのでした。
2009/12/06 21:15:15 | University Soccer | Comment 0 | Trackback 0
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