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Shining Christmas
『クリスマスのスペシャルランチでございます』
テーブルへそっと置かれたのは、同重量の砂金と交換される程の高価な香辛料。これが使われた料理なのか、と胸躍らせるも、一向に料理は増えません。
『こちらが、本日限定のスペシャルランチでございます』
…これをそのまま味わえと?

<サハラカップ決勝@12/24長居>
柏レイソルU-18 1-2(前半0-1)FC東京U-18
得点者:岡田(40',61')、工藤(74')

-------09工藤/2-------
11山崎/2----------19比嘉/2
---06畑田/2----08仙石/2---
-------05C山中/3-------
07輪湖/3-20島川/2-23堀田/3-12茨田/1
-------01岡田/3-------

64' 茨田→17篠原/3
66' 仙石→18太田/3(負傷交代・山崎が下がる)
84' 比嘉→22酒井/2

12/23にRKUがインカレの予選リーグを突破したのを見届けた帰り道、長居スタジアムの白い屋根を振り返り、浮かれた声で紡いだ言葉を、よく覚えています。
「あそこで試合ができるなんて夢みたい」
そう言った時、自分の後ろや左横に誰がいたかも、はっきり覚えてます。毎年秋になると壊れたレコーダーよろしく『クリスマスは長居で』と唱え始める素因が、同じ道の左側を先輩と話しながら歩いていたFWですから。

「最後だから」
写真を撮られるのが苦手で嫌いでも、そう言われたら―前日にRKUの副将が同じセリフを口にしていたのを思い出して、入ろう、と思えました。私が、クリスマスをここで迎えたがったのは、ひとえに、別れが…大好きな選手が、何よりもとびきり似合っているレイソルのユニフォームを脱ぐのが辛いから。

結論から言ってしまえば、私は間違っていて―クリスマスは、長居で、勝たないと、勝たなきゃ意味がないと、思い知らせてくれたのが、念願のファイナルでした。

※このエントリは掟破りの全員「くん」付で書きます。

立ち上がりからFC東京は激烈なプレッシングでポゼッション自慢のレイソルにボールを持たせません。ファーストシュートは19分頃、畑田くんが開いたパスをサイドで輪湖くんが受け、自ら入っていき放ったもの。これはバーの上へ飛んでいきました。これをメモしながら、ようやく打てたと、そこまでの苦しい時間帯がゲームの趨勢をおおよそ物語っている、と判断したがる自分の冷静な眼が心底呪わしく思われました

開始6分、山中くんが突っ込んできた相手を止めに行くと、相手が倒れ、PKの宣告が下りました。これはバーに当たって救われたのですが、とにかくシュートを放つのはFC東京ばかりだったのです。ここまで劣勢の試合は、いつ振りだろうか…。

そうやって冷淡に戦況を把握する自分が嫌でした。いや、携帯へそんな感想を叩きつけるのも、こんなこと本当は言ってはいけないのだけれど、有志が大阪の街で用意して創り出して下さった黄色い空間に混じって声を出すのも…本当は、しなくて済むなら、したくなかったです。もちろん、私自身の理性が、それを許さないのですけれども(許さなかったから、こうやってエントリを立てられるわけで)

長居の白い屋根を照らす、柔らかな日差し。その源である太陽が、少しずつ傾いていく。自分のすぐ近くと、遠く離れたサンタ帽集団が奏でるチャント。瞳に映った事象、鼓膜を揺らした音、肌を撫でる冬の空気―五感を刺激する、私を取り囲む、私が同じ時、同じ場所で体験しているファイナルは、何もかもが真実で、歴史で、それを視覚に焼き付け、聴覚へ叩き込み、触覚で存分に味わいたかった……本当は、ただ、その試合を、漂う熱を、震える空気を、ただ、ただ感じていたかったです。

だから、割と客観的と思われる“マイナスの観測”を頭で考えている時間が、余力が惜しくて、ひたすら頭から叩き出してました。声を出し、出しながら、自分が何を言っているか聞こえなくなるぐらい見ることに集中して。

25分頃、ようやくレイソルらしいパス回しからのフィニッシュが記録されました。レイソルイレブンは長居の芝にも苦慮していたようで、何度も足をとられているシーンが見受けられました。それ以上にイレブンを苦しめたのは、尽きることなきFC東京のプレスでした。内容と結果は必ずしもイコールではないと知っているけれど…ゆえに、内容でFC東京を上回るのは難しいと思わざるをえませんでした。

スローインからゴール左横で混戦となり、FC東京の岡田くんが“かき出しされた”ボールを決めた時は…岡田くんへ通った時点で、失意の大半を覚悟という予防線で囲い込んでしまっていました。前半終了5分前の出来事でした。

レイソルが得意の形へ持ち込めなかった理由は、FC東京・倉又監督がきっちり対策を立ててきたからでした。
「ポイントは5番」(エルゴラより)
敵将がそう言って、山中くんを潰すための布陣を並べたこと自体は、ただの客観的事実・歴史に刻まれる事象そのものだけれど…その発言までも貴く感じられるのは、私が狂ってるからでしょう。この発言を聞いて、普通の人は今大会のレイソルが展開したポゼッションサッカーを、準決勝でほとんどの攻撃が山中くんを経由して構築されていたことを思い出したりするのでしょう。私が想起するのは、前回のサハラカップです。予選敗退した。姉崎だったか…試合後、ボール回しをしていた、ベンチで出場機会に恵まれなかった山中くんを。

要は、私が何を欲してJクラブの下部組織であるレイソルU-18を見ているんだ、ってことに尽きます。育成年代が好きな人的な、あるいはごく普通のJクラブサポ的な“模範解答”はあるのだろうけれども、それを引っ張ってきて、自分に適応しようとしても…私は拒絶するのです。違う、と。そんな綺麗事は準備できないと。私の中では、過去の記憶さえ綺麗事で。

後半はFC東京のプレッシングにやや減退があったのか、レイソルが巻き返したのか…そう書けるほどパワーバランスに変化は生じなかった、というのが正解かと思います。レイソルが希望を見出せたのは、前半から輪湖くんの独力突破ばかり。ポゼッションサッカーにおいて、むしろアクセントとして機能してほしい輪湖くんのオーバーラップが生命線になってしまって…パスは相変わらず絶たれる回数も多く、FC東京の布陣が唯一激しいマークをしきれなかった(それも両首脳陣の計算には入っていた)バックスからのロングボールも、実を結びません。

左サイドで浮き球を受けた輪湖くんが入れた、得意の、素晴らしいクロス。比嘉くんが合わせにいきますが…届きません。幾度も芝に屈し、マークに悩み、試合後には「情けない。今日の出来は最悪だった」(ニッカンより)とコメントした比嘉くん。桜林広報の広報日記で直前まで別メニューだったのバラされていた記憶があるんですけど、ログが見つからない…(苦笑) 本調子には程遠いように見受けられました。

レイソルの背骨たる山中くんが機能不全に追いやられた=後ろを向く時間が長かった時点で、表層的なスコア以外の部分は、負けでした。だからこそ、表面であるスコアも従ったというか…カウンターから最後はGKまでかわされて流し込まれた2失点目、山中くんは相手を追走してました。試合全体を語るなら、かなり象徴的なシーンだったかと思います。

篠原くんと太田くんのパワーにすがりたい心地になった終盤。その祈りと、願いを込めた声出しは、本当に真摯なものだったと言えるのだけれど(自分で「カケルお願い!」と叫んだのも記憶にあり)同時に、そんな方向へ状況打破を望まなければならない試合展開は、レイソルの通例=ポゼッションサッカーとは離れたもので、やっぱり、負けてました。

追い込まれていくのを、本能的に察知して、押し潰されそうな心を、今度は理性が鼓舞するのです。見えないのか、ものすごい勢いで飛び去っていく残り時間を。勝っても、負けても、与えられた残り時間は90分+αだと知って、知りながら長居へ乗り込んできたんじゃなかったのか、と。そんなことは改めて言われなくても分かっている…深い緑の芝で苦闘する黄黒のイレブンと、彼らを包むクリスマスの空気は、キラキラ煌いてました。光点がいくつもいくつも集まって、この夢の舞台は、ファイナルはできているんだって。

輪湖くんのループは枠をとらえず、上のネットへ乗ってしまいました。それでも、シュートは増えているように感じられました。いや、実際は錯覚なのかもしれませんが、このエントリを立てるまで一切のリプレイは拒否してるので…真相は、分かりません。だけど、最後まで諦めてなんかいなくて、選手も、私たちも、波状攻撃から得た右CKを篠原くんが蹴って、工藤くんが頭で浮かして入れて、まだまだ、絶対に追いつけると。

90分をプラスとマイナスで塗り分けるなら、どんな塗り絵になるんだろう―サッカーの試合は、二色で綺麗に表現できるものなの? 諦観と希望の両方が、私に声を出させてました。FC東京のプレスは、結局レイソルが打ち破れるほど弱くはならず…負けた、力負けした、というのが、妥当な表現にも思うのだけれど。

ホイッスルが鳴りました。やっぱり…とどのつまり、Jクラブユースを見ている以上、この笛を逃れることはできないのだと思いました。コレデオワリ。

表彰式は比嘉くんと…茨田くん、1年生の茨田くんが終始泣いているのが、バックスタンドからでも分かりました。(二種年代での)準優勝は、レイソルユースの偉大な先輩の誰もたどり着けなかった場所だから、胸を張っていいと思うのだけれど…そうできない、これは次への糧にしかならないと、落胆する彼らと、“ようやく”戴冠したFC東京イレブンとのコントラストを見て、痛感しました。

笛が鳴ってから沈み込む仲間へ声をかけ、表彰もしっかり受け取り、最後までキャプテンの務めを果たした山中くん。全てが終わって…スタンドへの挨拶も終えた山中くんが、そんなバックスタンドから起こった自分のコールにも反応せず、うつむいて引き揚げていくのを見て、いくつもの記憶がフラッシュバックしました。特に、1年前の秋、秋の傾きゆく西日を浴びながら、アントラーズクラブハウスへ引き揚げていった須藤“くん”の背中を。その背に乗っていた2番を。

5番の背中を凝視しながら、今までレイソルU-18の誰とも、笑ってお別れできていないのを思い知らされました。
「自分は小学校4年生の頃から黄色のユニフォームだけを着てきて、来年は甲府の青になるけど、このユニフォームを着る最後の試合だから笑って終われるようにしたい
エルゴラのプレビューへ載った輪湖くんの言葉を知ったのは、試合後、帰りの新幹線で、でした。舞い上がった私は、その前の号を3部も購入してスタジアムへ持ち込んだのです(長居公園近辺では発見できなかった)

石川“くん”も、遠藤“くん”も、船山“くん”も、須藤“くん”も、山中くんも―もう『クリスマスは長居で』なんて言わない。『クリスマスは長居で、勝つ』。笑って締めくくれるその日まで―まだまだレイソルU-18を見続けなきゃ、と思えました。チーム愛はよく分からなくて、それでもレイソルを愛してくれた輪湖くんや堀田くんを心から尊敬してます。分からないけど、答えはまだ見つからないけど、もう少し、探し続けてもいいかな、と。

あの日も、1ヵ月半近く経った今も、どんな屈折した複雑な分化不能な感情よりも、強固で、確たる気持ちがあります。
「長居へ連れてきてくれてありがとう」
本当に嬉しかった…連れてきてくれなかったら、味わえなかったこと、気づけなかったこと、たくさんあります。

だから、これからも、みんなをまた観に行きます。探しに行きますから、よろしくお願いしますね!
2008/02/11 23:39:59 | Reysol | Comment 2 | Trackback 0
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Comment
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by: * 2008/02/25 17:13 * [修正]
>鍵コメさん

コメントありがとうございます!
話にならないぐらいUPの遅れたエントリですが、タイトルを『SHIN-ing クリスマス』にすることだけは、かなり前(1月)から決めていました。
昨年4月に『しんある強さ』というエントリを立てた折には、身内にはすぐに「芯じゃなくて、山中くんの真でしょ」とバレてしまいましたが、今回はいかがだったでしょうか。

奇遇といいましょうか、ちょうど今日、グラウンド襲撃の予定が決まったのです。
近日中に、1/20不測の対面でフリーズした借り(?!)を返しに参上いたしますので、ご覚悟願います☆

P.S.
Rさんが、メールアドレスが分からなくて返信できませんと申しておりました。
by: やぶ@家主 * 2008/02/25 21:19 * URL [修正]
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