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FROM NARITA TO KASHIMA
石川さんとのこじゃれた交換を経て、船山さんはゴール右へと進出しました。
「船山、4人に囲まれた」
アナウンサーが述べた通りの赤い壁に包囲され、足を高くあげてボールをかきだそうと試みますが、接触でファウルを取られ、ドラゴンズボールに。不服そうな船山さんへ、GK大橋さんが叫びます。
「貴之、切り替え!!」
不満を隠せない表情で自陣へ歩く船山さんを見て、私はおかしな気分に囚われていました。

今、4人につかれてたよね…?

<第11回茨城県サッカー選手権決勝@8/31カシマ>
RKU.TOP 4-0(前半2-0)クラブ・ドラゴンズ
得点者:宮崎、船山(PK)、楠瀬、金久保

---09池田/4----12田村/4---
07楠瀬/4-----------15船山/3
---26千明/3----05C三門/4---
06宮崎/4-13山村/1-04加藤/4-27石川/3
--------21大橋/3------

船山→14金久保/3
田村→11武藤/2
石川→29宇賀神/3

土がむき出しになった“水玉”が一面に広がるピッチに、ホーム側に1stシャツそしてアウェー側に2ndシャツを着た部員が並ぶスタンド、全在庫天日干しの勢いではられまくった横断幕。石戸さんの幕にはが躍っていると、聞いてはいたのですが…初めてこの目で見て、石戸さんじゃなきゃ許されないよなぁ、と。

盆地へ出かけた某さんに『おかず一品の戦い』と命名された同門対決。中野総監督率いるTOPは、アドバンテージを前面に押し出し、主導権を奪います。短時間で戦況を把握する眼と、意図するポイントへボールを蹴れる足。幾度も両サイド前方へ長めのボール(浮き球ありグラウンダーあり)を配球し、左サイドではマッチディペーパー(今日配布分は正式名称分かりませんが…配布自体は、準決勝終了時点で絶対にあるだろうと予想していました)のドラゴンズ側アンケート『注目しているTOPの選手』でも一番人気のドリブルマスター楠瀬さんが突き崩し、右サイドでは船山&石川コンビが互いを活かす動きで畳み掛けます。

…結果が出た後に書いているからこそですが、勝負を分けたのは視野やボールコントロールといったパーソナルスキルの差であって、それ以外はとりたてて違いもない、とは言えそうです。フィニッシュと、それをもたらすラストパスを、どれだけのプレッシャーをかけられても正確に実行できるか。日本サッカー界全体が抱える課題にも見えます。

前半8分―えぐる楠瀬さんが倒されますが、ボールだけは三門さんへしっかりつなぎました。さらに、ゴール正面から飛び込んできた宮崎さんへパス。フリーでフィニッシュを放てる位置を見抜いた宮崎さんの勝ちです。そこへ入ってきた時点で。もちろん決まって先制点。腕を突き上げて喜びを表現します。

両チームは激しいコンタクトを繰り返します。互いを知り尽くしているし、悪意が入り込む余地もないから、どれだけガチガチ接触しても怖くはない“楽しさ”がありました。マッチディペーパーの表紙には『流経大ガチンコ勝負』と記されていましたが、ガチンコ勝負であって、そうでもない、とも推測できました。宇賀神・大橋・古西・宮城対談で、大橋さんは「紅白戦みたいな雰囲気だと没収試合になるんで」と話しています。F.F.などで年中繰り返されている紅白戦は、きっと、こんなものではないのでしょう。今日の試合は、あくまでも公式戦というステージにして“ルール”に拘束された上でのパフォーマンスなのです。

船山さんも、石戸さんも、鎌田さんも、武井さんも、みんな、こんな環境で自身を磨いてきたのです。(全体としての)流経大サッカー部は強いはずだ、と改めて唸りたい心地でした。

厳しく濃厚な2年半を過ごした船山さんが、昔の船山さんと同じであるわけがないのです。それでいて…宮崎さんとのトリックFK、そして今度は3人に寄せられながら、背後という予測の難しい方向へボールを脱出させたなど、どこか懐かしい匂いも漂わせるのです。相手の突破を止めに行ってイエローをもらってから、少し中寄りに立って…そんな位置でボールを受けて、さばくなら、自分が走るよりも誰かを走らせることを選ぶだろうと。

ゴール右から急角度をざっくり割った楠瀬さんのシュートはポスト直撃。これを拾った田村さんのフィニッシュもはじかれ、さらに千明さんが拾って高く蹴り上げます。反応したのは船山さんとドラゴンズGK白井さん。激突の果てに下ったジャッジは、RKU.TOPのPK。しばらく痛そうに転がっていた船山さんですが、これを自ら左へ蹴り、白井さんに反応されつつも、突き刺すのに成功したのでした。

ボールを持つ時間が延びれば、失う場面も増えます。それでもボールは来ます。キープ力がモノを言っていたと知らしめてくれたのは、交代して入った金久保さんがまだまだFULLコンディションではないゆえか、だんだんドラゴンズが押してくるシーンが増え、それでも最初は打たせないように対処できていたのに、NHK実況もスタンドの全部員もドラゴンズ贔屓(守り神コールやGOALコールを聞けば、灰色シャツも赤色シャツもドラゴンズを応援してたのは分かるわけで)になってきちゃったのもあるのか、辛くも枠を捉えないシュートに救われる機会を重ねていったのでした。ここで1回でもゴールネットが揺れていたら、異なる展開だったはず。大橋さんも懸命に鍵をかけていました。

押し込まれたTOPですが、逆に山村さんが最前線までオーバーラップしてシュートを放ったりもしました。そして84分、中央をぐいぐい進んでいった楠瀬さんが、金久保さんと教科書掲載レベルのワンツーを決めて右足一閃。この1点で勝負ありました。本当に苦しかったですから。さらに千明さんのロングフィード一本でDFラインの裏を完全に取れた金久保さんが、ループという小憎いチョイス。ゴールの一番隅へ飛び込んだボールが、終戦を告げました。かくして、スコアだけは完勝、内容的にはインタビュー受けてた中野総監督もどうでしょう的なファイナルとなったのでした。

「これ3冠の(うちの)1冠でしょ?」
カップを受け取った三門主将が激しく主張。表彰式ではどんな気分なのか心配にもなったTOPイレブンですが、3年生/4年生とそれぞれでいくつものカップや優勝旗と記念撮影したり、それなりにタイトルを噛みしめているようでした。
2008/08/31 22:21:53 | University Soccer | Comment 0 | Trackback 0
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