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ひたちうた(後編)
つくばねの みねのもみぢは おちつもり
しるもしらぬも なべてかなしも

<サテライトAグループ第12日@9/15日立台>
柏レイソル 4-0(前半0-0)ジェフユナイテッド千葉
得点者:大津×2、OG、工藤

------19工藤/Y-----
22山崎/Y--27大津---30酒井
---17永井---34杉山---
04石川-32渡部-26大島-25村上
------21南/C------

石川→24柳澤
杉山→36峯/Y(HT)
南→01桐畑

レイソルロードをぞろぞろと日立台へ向かう人たち。レイソルの引力に魂を惹かれた“愚か”な人々です。新潟から失意の帰還を果たしたばかりの人、ビッグスワンには駆けつけられずテキスト速報を見て首を傾げてばかりだった人、ひたちなかよりトンボ帰りした人…レイソルを愛するがゆえに(別に自分に起因するわけでもない)鬱屈な気持ちを抱え、その重苦しさを晴らすすべさえも、なおレイソルに委ねるのです。

プロサッカークラブとは、どれだけ多くの人の気持ちが集うところで、選ばれし衣〔ユニフォーム〕をまとう者は、どれだけ多くの人の心を右へ左へ揺さぶる力を求められるのだろう。

開門は試合開始の1時間前、(ぶっ飛ばしていただいた甲斐あって)程なく到着したのですが、それでも大概の椅子は埋まって(確保していただいた方へ感謝!)いました。観客数1,522人。秋津で行われた柏ダービーと同じくらいです。バックスタンドでの観戦者は3人(近藤・阿部嵩・比嘉)でしたけど。

激務の1トップでボールを収めオフェンスの起点となる工藤くん。
すすっと飛び出してゴールをかっさらうシャドーストライカー山崎くん。
サイドをずんずんと上下動する迫力満点の重戦車・酒井くん。

レイソルU-18は、レギュラー3人を抜いて、高円宮杯3戦目へ臨んだのです。そして、黒星を喫した…。ワガママとは承知ですが、抜いた以上は、抜いてくれた相手=サテライトには頑張ってもらわないと、気が済みません。無論、知っています。レイソルU-18の選手は、2種年代の大会でタイトルを勝ち取るためにサッカーをしているわけではなく、トップへ昇格するためにサッカーをやっている…日々精進していると。それでも。

人に強いDFが並んだバックスは、時々危なっかしさを醸し出しながらもピンチをしのぎ続け、その少し前では浩太さんがボール奪取で片鱗を見せ付けます。あとはアタック…打ち破れないもどかしさに居心地が悪くなってきた前半30分過ぎ、緊急事態が発生しました。バックスタンド側のサイドでの出来事なのに、メインスタンドでさえ鈍い激突音が聞こえた接触で、石川さんが自力で立てない程のダメージを負い、タンカで退場。代わりに用意するのは24番。試合前、後輩たる高校1年生たちへ後片付けも委ねていた(アップは山崎くんとペアでした)柳澤さんです。

石川先輩がピッチ脇に出ていた間、空いたポジションのカバーに入っていたのは山崎くんだったのですが、柳澤さん投入後は、酒井くんが玉突きの格好で左SBを担当しました。この辺が、上の布陣でも酒井くんの後ろにはYの文字が入ってない(公式表記に倣いました)のと関係あるんでしょうね。

柳澤さんが試合に出るのは、本当に久しぶり。だけど、何故か、喜ぶことを忘れてました、私。それよりも、もっと、追求しなければ、欲しなければならないことがある。つまり、私は呑まれていたのです。勝利を希求する空気に。柳澤さんがプレーしているだけも、十分に幸せなはずなのに。走り回って、スライディングかけるたびにドキドキしてはいましたよ、だけど、それはどこかずれてるのです。信じてあげれば済むことなのに。

浩太さんが前半に軽く傷めたのもあってか、後半からは峯くんが登場。メンバー表では謎のDF登録でしたが、ピッチでは本来の前線へ。小気味良い動きは、トップへやって来るとタスクに忠実すぎる真面目くんぶりが勝ってしまう工藤くんにおいては隠れてしまう部分も担っていたような。山崎くんは最初から一人、抜群の球離れの早さを披露していたのですが、ユース率が上がると、共通理解に助けられ、描き出されるパスワークもテンポアップしていきました。そう、なんだか達磨レイソル風味に。

きゅんきゅんと跳ね回る若獅子に囲まれ、水を得た魚のようにイキイキとしてきたのは大津さん。トレーニングを重ね、身体の強度や泥臭さも得てきていますが、大好きなトリッキープレーも忘れてはおらず、この試合でも予想外の球さばきを幾度か見せ、愉しませてくれました。意外性は私がサッカーで一番楽しさを覚えるところ。こうこなくっちゃ、です。

ゴール左、ラインギリギリで工藤くんが折り返し、受けた峯くんから山崎くん経由でスピーディに供給されたパスへ反応した大津さんがGET GOAL!! いい流れでした。さらに大津さんは、逆(右)のペナルティエリア角あたりで舞い倒れ、PKを獲得。誰が蹴るか注目されましたが、結局は自分で左へ蹴って2点目。3点目も、大津さんが右サイドから入れたクロスが、相手DFの頭へきれいに合ったもの。大活躍です!

コンディションを心配しすぎる私をよそに、相手をしつこく追い回し、浩太さん程とはいかずとも、果敢なボール奪取で反攻の狼煙を何度もあげた柳澤さん。以前、広報か誰かが、ボール奪取が持ち味だと書いて、それに反発を覚えてたのですが、私の方が間違っていたのでしょうか。ユース時代から磨き上げた技術も活かしての、プレスをかけられても保持してサイドをぐいぐいと進む姿には、スタンドから喝采が。彼も闘うボランチなのだ、もう小王様が小王様ではないように―感慨に浸っていた私を待っていたのは、傷んだ選手が出ての、アウト・オブ・プレーでした。

涼しい中で行われた試合でしたが、選手たちは給水を。ドリンクボトルを手にした柳澤先輩は、横の酒井くんへ…渡すふりして渡さない、なんてお子様じみたいぢわるを、しかも何度も繰り返してたんですよ!! うわ!! なんだか、一気に引き戻されたというか、刹那にして『鬼船山』を思い出しました。渡してないんだから、船山さん以下です…(汗) 船山さんの場合は他人に興味がないだけかもしれない。 酒井くんゴメンナサイ、代わりに謝ります><

そんなところも含めての、(私の大好きな)柳澤さん、なのは、分かってますけど。

どうにか無失点で終われそうだと(途中出場の桐畑先輩も、ちょっと危なかった長めのショットをがっちりホールドする好セーブ!)安堵できた最終盤…工藤くんがボールを持ちました。行け、と誰もが心で叫んだでしょう。チャンスを作ることに徹し、徹しまくってた…ゆえに、自分で行けばよかったのに、という感想が若雀隊じゃない人からも(むしろ、雀じゃない人から、と書いた方が正しいかも)あがっていた工藤くん。

だから、ほんのり難しいシチュエーションになってしまっても、それでも、打て、とみんなが願っていた…リリースされたボールは、ネットの中へ入ってくれたのでした。

工藤くんは、点を決めると、ユースっ子にしては派手に喜ぶ方ですが、この試合ばかりは、完全にスタンドの勝ち。立ち上がっちゃった人、かなりいるんじゃないかな。悔しいけど(笑)私もちょっと腰浮いちゃいましたよ。ご贔屓以外の得点で、自己意思よりも先に立っちゃうって、珍しいんですけどね。新潟帰りの、リビングデッド寸前だった太鼓のお兄さんなんか、どこにそんなエネルギー残ってたんだってスピードだったし(爆)

クラ選の得点王でもある工藤くんは、プロフェッショナルに随分近い存在なんじゃないかと感じてます。覚えておいてほしい、プロフェッショナルフットボーラーは、そのゴールでものすごくたくさんの(見知らぬ)人にエネルギーを与えることができるし、そんな能力の対価として、たくさんの人たちが払うお金でご飯を食べていく職業なのだと。

どうしてレイソルに魂を惹かれた人々は日立台へ通うのか、ピッチでも、スタンドでも、思い出せた試合だったのではないでしょうか。
2008/09/16 23:02:28 | Reysol | Comment 3 | Trackback 0
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Comment
日立ってなに?
by: BlogPetのポンペイ * 2008/09/17 14:19 * URL [修正]
はじめまして。
特にご贔屓選手がいる訳でもないのになぜだろうと思いながら通っていますが、
ああ、こういう想いをしたくてスタジアムに来てるんだなあと改めて確認したのは今期2回目です。
1回目は埼スタのフランサゴール。
そして2回目がこの4点目、工藤選手のゴールの時でした。
彼にはすでに「風格」と言ってもいいようなものが漂っていたような。
ちょっと褒めすぎですかね?
多分21日フクアリにも行ってしまうと思います。
by: mika-mika * 2008/09/17 21:33 * URL [修正]
>ぽんちゃん
茨城では日立製作所=日製と呼んで、地名と区別するみたいですね。

>mika-mikaさん
コメントありがとうございます。
レスが遅くなり、申し訳ございません。

フランサと工藤くんの共通点…などと書くと、当事者には怒られてしまいそうですが、プロ意識=人の注目をその身に集めるんだという自覚が、(それぞれのカテゴリーにおいて)他の選手とは段違いだと感じてます。

サッカーの上達に精力を費やす…そして、実際に秀でた技能を有する選手は、レイソルユースには今も昔もたくさんいますが、観客の存在をこれほど強く意識している選手はいませんでした。

トップは今、苦しい状況にありますが、ユースを見ていると、選手とサポーターには相互へ影響を与えられる力があるんだ、とも再確認できます。
21日は是非、黄色くなってフクアリへお越し下さい。
by: やぶ@家主 * 2008/09/19 22:58 * URL [修正]
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