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ベツレヘムの星
生観戦して良いと感じた試合を挙げると、全力で否定される。船山さんと初めてお話しした3年前から変わらぬ構図です。試合に対して求めている・欲しているものが違うのです。むしろ自分が少数派なのは分かっています。RKUを一応1シーズン通して見て、前期も後期も筑波大戦が一番面白かったなんて、ふざけていると取られるのが普通なんです。しかも理由さえ、点がたくさん入ったため、ではありませんから。ゴールが決まるor決まらないは、そこへ至る過程が加味されない、全か無か、なのです。

しかし…そんな私が、どうしても勝ちたくて、前夜寝付けず、朝も胃が痛くて目が覚め、本蓮沼駅の階段を上りながら吐きそうになっていた試合が準々決勝だったのです。こんなに勝ちたいと全身が欲する試合、いつ以来だろう?

<全日本大学サッカー選手権準々決勝@12/23西が丘>
流通経済大 1-0(前半0-0)福岡大
得点者:船山

---15船山/3----09池田/4---
10平木/4---------14金久保/3
---26千明/3----05C三門/4---
06宮崎/4-03染谷/4-13山村/1-02保崎/4
-------22増田/1-------

79分:船山→29宇賀神/3(金久保がFWへ)
84分:池田→20張/3

1回戦&準々決勝で配布されたRKUのペーパーではインカレ登録30選手全員アンケートが掲載されており、『インカレで対戦したい大学』も質問事項に含まれていました。最多得票だったのが、福岡大です。春の宮崎合宿にて3-8で敗北したインプレッションが強烈らしく、2位筑波大(こちらは福大戦当時不在だった選抜組中心に得票。リーグ戦で1分1敗)のおよそ2倍、全体の3割を超えていました。

また福大とRKUは、2年前にもインカレで対戦しています。同じ西が丘で、決着はPK戦にまでもつれ込みました。よく分からない蹴り直しもあった末にRKUがセミファイナルへ駒を進めたのですが、全国大会出場経験豊富で、楽に勝てる相手ではありません。2日前の1回戦も、得点量産サッカーでインカレ初出場を勝ち取ったびわスポ大@関西に、持ち味の片鱗さえ示す時間を与えぬ大人の試合運びでした。U-19代表・永井謙佑さんのスピードは、びわスポ大の動揺を誘うには十分過ぎたのです。筑波大の俊足アタッカーを不得手にするRKUとしては、警戒せざるを得ません。

開始前から更新を重ねたRKUオフィシャルHP『クローズアップ』福大戦その2では、ミーティングで中野監督がイレブンへ告げた言葉が紹介されていました。
「点数が入らなくても焦らないこと。0-0で進むならそれで良い。そういう練習をしてきたからそれで良い。自分たちの最高の力を」
これを読まずに試合へ臨んだら、印象も変わっていたでしょう。そう考えると、UPしていただけて良かったとしか言えません。会場には祐二お兄様や鎌田先輩、飯田先輩(飯田さんの私服姿は胸元がかっこよすぎて恋に落ちそうでした(笑))も訪れ、後輩の戦いを見守ります。

さて、死闘の予感色濃いゲーム直前、RKUは円陣を組むのですが、ある選手が悠長に両足(!!)の靴紐を結び直していて、儀式にも入れません。主審でさえ、ほんのり苛立って眺めていたような…(妄想ですけど、この時点でレフェリーへ良くない心象を与えたかも(苦笑)) KYはレイソルユースの伝統ではないですよねぇ、ミノル先輩!(にやり)

立ち上がりよりスピーディなアタックで福大がRKUを幾度も脅かします。分かっていても苦手なものは、そう簡単に対処などできません。RKUはFWまでボールを渡せず(だから池田さんはかなり下がってもきていた)、ファーストシュートは30分過ぎ(!)の船山さんがポストで右サイドへ落とす→オーバーラップしてきた山村さんがクロス→池田さんダイビングヘッドだったはず。金久保さんがボールへ触れるようになると、オフェンスのメロディが流れ始めるのが、今のRKUなのです。

前半一番の決定機は…池田さんがCKを思わず右腕で叩き込んでしまい、無論ノーゴール。チャンスが多くないだろうとは、中野監督の試合前コメントでも示唆されている通りでした。もしかして、下手すると、たった一度しかチャンスは巡ってこないかもしれない…だけど、味方が呼び込んでくれた希少なチャンスを決めてこそ、ストライカー!! 逸機を繰り返していた1回戦の船山さんのようでは、困るのです。

スコアレスドローで進んだのには、両チームがここぞの場面では“激しい”という形容では追いつかないチェックをかけられるのもありました。日本一を決める大会ですから、トーナメントを勝ち進めば試合のレベルは上がっていくでしょう。しかし、この試合に関しては『大学サッカー』というカテゴリ名が想起させるイメージを超越した、Jクラブ同士のしのぎ合いを彷彿もさせる“決して美しくはない”しかし“勝利への執着心を露にした”攻防が展開されました。レフェリーはやり取りをコントロールしきれず、ベンチやスタンドにも不穏な雰囲気が漂う荒れ模様となります。千明さんへ提示されたイエローカード(反スポーツ的行為)は、判定基準がよく分かりませんでしたけれども……会場、特にRKUベンチが帯びた熱に対しては、神ならぬ悪魔の一手ではあったかな、と個人的には受け止めました(微苦笑)

選手・スタッフ・観客の感情がぎゅっぎゅと凝縮された、ピシピシと音でも立てそうな空気(一般論として、大学サッカーでも、ゲーム自体が発する熱量はプロに負けてはいないことも時折あるけど、surroundingsとしてのスタンドの増幅効果ではプロには及ばないのは、悲しいかな事実ですね…)に、船山さんが反応しているのを、お連れ様が見て取りました。言われるまで気付けない自称ファンは反省しろ。前半途中から俄然、動きが良くなり、相手が動かすボールにも負けじと食らいつきます。

だから。
後半開始直後。
RKUからこぼれ落ちかけた好機を。

左CKを起点に金久保さんが上げたボールを、池田さんがヘディングし、こぼれたボールを…船山さんは競り合ってゴール内へガイドしただけ。ゴールはどんなインパクトを加えられて入ろうと同じ1点だし、「先取点が勝敗を左右する」と三門キャプテンが『まちの応援団』blogでおっしゃっていたのは、ごもっとも。しかし、ご一緒した船山ファン某さんの喜びぶりや、何より、祝福の輪から解き放たれても、なお拳握らずにいられぬ船山さんの、肘から先へ浮かび上がるくっきりとした筋に…半端ない力の込めようにも、私は呆然としていたのでした。腑に落ちたのは、翌日の夜になってから。

「(得点は)ごっつぁんゴールだった。(得点につながるヘディングを打った)池田(圭)に感謝したい。初戦は8-0で勝ったが、自分は得点できなかった。それでも今日も使ってもらって、結果も出せたので良かった。福岡大は関東にはない独特の雰囲気があって、やりづらかった」

『継承。』blogへ載った船山さんのコメント。これを仕事帰りの電車で携帯から読んだ時、ようやく。

1回戦の8得点中、船山さんは3アシストを記録してます。シュートはチーム最多の5本。だが、決定的な場面で放たれたショットは枠を捉えず、足利の青空へ飛んでいきました。「今日はゴールが遠かったですね」と試合後、お話をさせていただいた折、自嘲気味に…快勝明けとは思えぬ声色でおっしゃっていたのです。次は使ってもらえないかもしれない―ファン二人でさえ危惧で一致したパフォーマンスの、2日後に。

あの試合があったから、このゴールが生まれた。

もちろん、得点したからゲームが終わるわけでもなく、RKUは福大の更なる攻勢を(若干スピーディなカウンターを警戒しての意図的ではありながら)耐えしのぐ後半となったのでした。三門さんがゴールからボールをかきだしてくれなかったら、船山さんの得点だって意味を無くしているわけですし。サンガの秋田コーチも視察に訪れていましたが、未来の教え子たる染谷さんがアンダー代表FWを懸命に止めていた姿、どう映ったでしょうか? 福大最強の武器だって、鞘から抜かせる隙〔スペース〕を与えなければ斬られたりはしない。どれだけ押し込まれても、ゴールさえ破られなければスコアは変わらない。冷静であれば容易に導ける考えですが、緊迫感あふれる状況で白星へのゲームプランを完遂したRKUは、やはり強い…強くなったのでしょう。

三門さんの労を惜しまぬ走りっぷりに、山村さんや染谷さんの冷静な応対、そして増田さんのここぞという勇気。守り抜く堅い意思に、勝利の女神が微笑んで、相手シュートがわずかに外れていきもしました。RKUは無事に年が越せることになったのです。鬼門の準決勝は、今年(TOPは)どうしても勝てなかった筑波大相手の茨城ダービー。まだまだ試され続けます、真の強さを手に入れたかを。
2008/12/28 15:39:34 | University Soccer | Comment 0 | Trackback 0
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