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矜持
相手ゴール前へ攻め込みながら、一度は屈しかけた山本くんへ、最後尾から飛んだ声。
「最後まで!」
キャプテンが…須藤くんが、声が欲しいタイミングで、味方へびしっと言えるようになったこと。なんでか、今更、ひどく嬉しく感じました。

<サハラカップ予選リーグCグループ@11/12アントラーズクラブハウスB> 
柏レイソルU-18 1-2(前半1-1)鹿島アントラーズユース
得点者:武富、野林×2

----11工藤/1---10山本/3----
--------24武富/1-------
07輪湖/2-----------14比嘉/1
--------05山中/2-------
06山崎/1-20大島/3-02C須藤/3-12御牧/1
--------16岡田/2-------

工藤→09太田/2(比嘉FW)
御牧→04堀田/2
山本→15指宿/1
武富→17牧内/1

神戸でのトップ大激闘からとんぼ返りしてくださった方々による「山本」「比嘉」なども混じったゲーフラも出たゲーム(Yさん、比嘉くんの作ってくださって本当は嬉しかったです。本当ですよ!)。試合前、ベンチで山本くんが青い腕章を巻いていたので、まさか…と思ったのですが、どうやら巻いてみただけだったようで(^^;

立ち上がりは(不調だった前週とはうって変わったような)吠える大島くんの姿が象徴するかのごとく、イレブン全体が前を向き、攻めて行くんだという強い意思を感じました。先取点は右サイド比嘉くんが切り崩してから放ったマイナスのボールを、武富くんがクリーンシュートで叩き込んだものでしたが、これ以外にも比嘉・御牧の1年生右サイドは積極的に仕掛けていたし、左サイドの輪湖くんも久しぶりに回転〔ルーレット〕する姿を見たし、センターではサハラ初戦以来の先発となる山中くんがミドルで相手ゴールを脅かすのみならず、ボール奪取でも気合を露にしていたし、GK岡田くんも近頃はプレースタイルの説明を変えなきゃと思うぐらい飛び出しての守りが効果的になってきましたし。

その勢いも一段落してきた頃、アントーズは前半にして2枚同時に交代カードを切って、てこ入れしてきます。鬼リカバリー采配(ぶつぶつ日記)と若鹿好きさんが表現する、戦況を読み、それを変えるために打たれた一手は、レイソルを確実に捉えました。レイソル右サイドから入れられたクロス、御牧くんは上げさせてしまい、須藤くんはクリアできず、野林くんにショットを許してしまいます。同点です。

鹿嶋の海風は時と共に激しさを増し、選手からロングボールコントロールの権利を奪っていきます。向きも少しずつ変わっていき、後半にはレイソルが一応、風上のような格好。キャプテンも腕章を何故か青から赤へチェンジしました(むしろ、赤が本来で、青は結局3位で終わってしまった県リーグ…という印象が強いです) 比嘉くんの中央突破から工藤くんがシュートを放つのですが、無情にもポスト直撃。工藤くん、やっと…なんて書くと本人に怒られそうですが、前向いて、シュート打ってくれるようになったんですよ。俺が打つ、お前には譲らない、みたいな、FWらしさで。

左サイドから上げられたクロスを、GKとDFがかぶるような格好になって、結果的には決められてしまい、勝ち越された…このあたりから、風に体と心の熱を奪われだし、声も出せなければ、刹那刹那で浮かび上がる感情さえ、次の瞬間には風に流されて忘れてしまう状態に陥っていました。思考ならぬ感情停止。日が差している間は、それを背に戦う選手たちは眩しくて見づらく、戦いをすぐ横で見守っているというよりは、何か芸術作品でも眺めているような―見なきゃ見なきゃという強迫概念は、姉崎での黒星から、1週間かけて準備してきた中途半端な覚悟なんですが、ただ私は、ずっとずっと見ていたくて。

見ていたくて。
この冷たい風が時を凍りつかせて。
試合が永遠に続けばいいのにと思ってしまいました。
勝利も敗北も、未来を約束してくれない。
そんな状況を自ら招いたレイソルなのだけれど。

「まだまだ!」
全ての熱が流されていく、芝の悪いBコートで、須藤くんの諦められない声と、その気持ちがにじみ出たボール奪取が繰り返されて、山本くんが交代してしまった後、もし、このまま終わったら、今日を限りでレイソルのユニフォームを脱ぐのは、須藤くん一人だけなんだと、その“事実”をはっきりと突きつけられた気がしました。

負けたくない。負けるのが嫌い。勝ちたい。
それだけでは説明できない、執念。

コーナー付近で時間稼ぎをされても、気持ちだけは前を向いていました。最後まで、笛が鳴るまで絶対に諦めない、それは夏の日にレイソルU-18のみんなが教えてくれたこと。だから、それだけは胸に刻んで…理性を踏みつけて、感情を、言ってしまえば愛情を、奮い起こしていました。

けれど、終戦のホイッスルは鳴り響き、相手ベンチに挨拶を終えた選手たちは、いつも通り、スタンドへ挨拶に来てくれたのでした。「きをつけ、礼」と号令をかけるキャプテンの声も、もう二度と聞くことはないのだと思うと、寂しげに離れていく背番号2の背中から焦点は離れませんでした。こんな辛い思いを、毎年味わわなきゃいけない(Jクラブユースは選手のふるいを定義とする存在だから!)と、4年も見てる…4人のキャプテンとその同級生たちを見送ったのだから、いい加減、分かり切っているのですが、それでも、U-18のみんなが与えてくれた記憶の数々が、また…人工芝へ足を運ばせてしまうんだろうなと思いました。

サハラカップが開幕してから1ヶ月半弱、正直言うと、悩んでばかりいました。迫る別れ、そして待ち受ける未来。夏のクラセンの素晴らしい戦績も遠く感じるぐらいの2ヶ月がその前にあって、そしてこの1ヶ月半弱。吹っ切れたのは、アウェー新潟あたりです。自分が何を望み、ユースの試合へ行っているか、見失いかけていたけど、思いだしたから。

いずれにしても、現チームはその戦いを終えました。サハラカップの予選の組分け方法が変わった影響と言えるのでしょうか、こんなに早くお別れしたのは初めてなので、どうもお別れ独特の寂しささえ乏しいというか…いや、本当に寂しくなるのは、新チームが立ち上がってからだろうとは、これも経験で分かるのですが。

3年生のみんな、お疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。次のステージでも頑張って下さい。下級生のみんなは、来年、こんな締めくくりを迎えないように、これまた頑張って…。そして比嘉くん。手術とリハビリがうまくいくことを祈って、願って、信じてますから!

………。
(この後は、試合と直接関係ない須藤くん中心の語りになります)

今回のエントリタイトルは、今年、ユース選手が出た試合の内容的ベストゲームとの呼び声も高い(?!)ホーリーホック主催サテライトゲームについて「中野太陽会」で掲載されたエントリの、「現ユースのキャプテンとしての矜持を見せたのではないかと思います」という一文から拝借しています。「矜持」は好きな語です。背筋がぴんと伸びるような、字面や語感だと思いません? ぶっちゃけ、このエントリ時点では、須藤くんの形容にはもったいないぐらいに感じていたんですけど(大暴言)今なら大丈夫です。OKです。

主将の矜持。

私はご存知の通りキャプテンフェチで、キャプテンという存在に異様な思い入れがあるので、石川→遠藤(現ロッソ)→船山(現RKU)→須藤と代替わりしてきたレイソルU-18で…須藤くんがひどく頼りなく見えたんですよ。大島くんではなく性格面を考慮して須藤くんが任せられたと風の便りでは聞いたけれど。

携帯の中には、頂き物の須藤くん画像がたくさんあって、夏の本大会、その予選…とさかのぼるにつれ、表情が幼くなっていくのが分かりますし、腕章を初めて巻くことになった、新人戦あたりの姿と比べると、その内的成長をはっきりと感じ取れて、嬉しくなります。

須藤くんに限らず、大島くん以外の3年生は、これからどこへ足を運べばプレーを見られるか、それさえも定かではないのですが、船山さんたちのように、頑張って探し当てて、新しい旅の様子もこの目で見にいけたらいいと、心から願っています。なんだか、この調子だと毎年見るチームが増えていきそうですね(微苦笑)

繰り返しになるけど。
1年間本当にありがとう。
お疲れ様。
嬉しかったことも悲しかったことも辛かったことも、もちろん。
素敵なプレーや、はじけるような笑顔。
全国大会で勝ちあがっていくところを見せてくれたこと。
絶対、絶対、忘れませんから。

レイソルでプレーしてくれてありがとう。
2006/11/12 21:22:03 | Reysol | Comment 0 | Trackback 0
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