スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- --:--:-- | スポンサー広告
Better Luck Next Time
「4年前と同じで」
胸の内で、バサッと、ゴールネットの揺れる音がした。対峙し、揺さぶられた果てに、マークを外されたDFの心地。

<全日本大学サッカー選手権準々決勝@12/23平塚> ※延長戦10分ハーフ
流通経済大 1-1(PK3-5)関西大
得点者:【流】54分フランク【関】41分宇佐美

---13征矢/2-----09C船山/4---
18フランク/3--------10金久保/4
---05中里/2-----14関戸/2---
25古西/4-15比嘉/2-03山村/2-02石川/4
--------01増田/2-------

74分:フランク→06宇賀神/4
97分:関戸→11武藤/3(TOP下風味)
101分:征矢→07細貝/4(武藤FW、金久保が左、細貝は右)

【関西大】
0305110702
○○○○○
○○SV○
09051106
【流経大】

金久保さんが「早く(金久保・石川・古西の)3人揃って試合に出たいね」と口にしていたのは、前期第2節(4/17@三ツ沢陸上)で配布されたマッチデイレポート。8ヶ月を経て、とうとう一緒に集合写真で並べる機会を得た仲良しトリオは、嬉々として戦隊ヒーロー系のかぶり物を取り出すのでした。古西さんがレッドワン、石川さんがブルーツー、金久保さんがピンクファイブ。分かりやすいチョイスですね(え?) 決勝進出時のみ配布される予定だったMDRは、満を持して『順がノリノリShow★Time』復活だと信じていただけに…残念です。

初戦とは異なり、立ち上がりから前へ前へとラッシュをかけるRKU。セカンドボールを拾うのみならず、相手ボールも1対1でもぎ取り、大きなサイドチェンジから右SBが駆け抜け…後はシュートにさえたどり着ければ! オフサイドラインとバトルを繰り返す船山さんを、もどかしく眺めます。両校のDFラインは、最も高く設定されると、センターサークルの幅に20人がひしめく程。一瞬の判断やわずかなミスが大きく流れを揺さぶります。

U-20代表の韓国遠征(このため1回戦は欠場)より帰国したばかりの『日本の宝』山村さんがフィードを入れるのですが、おかしなポイントへ飛んでいきます。疲れているに決まってます。同じく1回戦は出場を見送った石川さんの左太股は、白いテープでぐるぐる巻き。古西さんの不用意なボールロストから迎えたピンチで、クリアを試みた石川さんのクロスに対するヘッドは、あわやオウンゴールの見事すぎる一撃。GK増田さんがファインセーブではじくも、山村さんが再びシュートを放ってしまい、これもどうにかしのいだのでした。相手シュートでピンチじゃないんですよ…。他にも細かいミスが起点となり、ボロボロとほつれていくシーンが散見されましたけど、金久保さんが守備で空回り気味だと感じさせたのを筆頭に、誰かのミスもみんなで助け合って埋めればゲーム全体としては支障がない、今年のRKUらしい試合運びだと、私は感じました。

征矢さんのシュートは相手GK児玉さん@サンガ内定が手先ではじき、金久保さんのシュートはブロックされたのもあり、バーの上へ。これらのチャンスを作るのに、船山さんは相手陣内で奪ったり、スルーパスを繰り出したり、DFを背負ったり、糸口を作っていました。

関西大には3年生ながら2年連続関西リーグ得点王の金園さんがいます。ボールを持たせないよう、細心の注意を払っているのが見て取れました(120分でシュート2本)。それでも、ポストプレーでちょっと絡んだだけでも威圧感を振りまく、ストライカーの雰囲気は伝わってきました。チーム全体の攻撃は、左サイドがメイン。前半も残り少なくなった頃、その左サイドより田中キャプテンがサイドチェンジ、右サイドでは藤澤さんが左(中央)へパスを出し、最後は駆け込んできた右SB宇佐美さんが目の覚めるミドル! ベンチへ疾走する赤い集団を凝視しながら、これは普通に相手が凄い…と唸るしかありませんでした。RKUはシュートレンジあまり長くないイメージあって…。

後半、船山さんのポストでゴール左へ抜け出したフランクさんが、ボールをねじ込んで追いつきます。真っ先にサブの武藤さん・宇賀神さんへ駆け寄るフランクさんの背中へ金久保さんがおぶさり、船山さんは二人の頭をぐちゃぐちゃと撫でます。この後も、ゴールキックを拾って中里さんが長いショットで強襲、船山さんが相手を引きずりながらゴールわずか右へフィニッシュを外す、関戸さんがシュートのこぼれ球へ中盤の底より走り込んで打ちかける、古西さんがフリーでシュートを放つも大きく浮かす、船山さんがPKを取りそびれる、金久保さんの直接FKがわずかに左へ流れていく…と、決定機はいくつも作れました。だけど、児玉さんの守るゴールを割れなかったのです。

ついに延長戦突入。自分のケアより、主将の仕事コイントス…マネージャーが慌ててグラウンドコートを持って駆け寄ります。日は傾き、寒さは増す一方なれど、応援部員の一部はJのゴール裏かと思うほどノリノリで両手を高くあげています。増田さんが指先でバー上へはねのけるピンチもあれば、武藤さんがGKと1対1を迎えながらまたしても児玉さんに屈してしまうチャンスも訪れました。大きな流れを失ったとは思わない、だけど……延長後半、船山さんが味方のミスに天を仰いだ時、追い詰められているのをようやく実感しました。そんな船山さんも金久保さんも足をつってしまうぐらいの120分が過ぎ、無情の笛が響きました。

PK戦となれば、勝つ確率と負ける確率は等しく、50%。

今回は、中央へ蹴った武藤さんのキックが児玉さんにはじかれたのですが…11ヶ月前、同じこの場所でPKを止められ、ことあるたびにその話題を口にしていた金久保さんが、勝敗が決してすぐに泣き崩れた武藤さんをハグします。記憶は、経験は、引き継がれていく。武藤さんはきっと素晴らしき率いる者になると信じています。

地面に背を預け泣いている石川さん、スタンド挨拶前に及川さんへ慰められるも、腰を折り顔を覆ったまましばらく凍り付いていた船山さん……私も突きつけられた『終末』を受け入れられず、悲しみや悔しさといった感情が湧き起こりさえしない状態で、ぼーっと幕を片づける部員を眺めていました。

もう、シルバー×ネイビーのユニフォームをまとう船山さんを見ることは、二度と、ない。


石川さんが、リーグ戦前期を無敗で終えた後、取材に対してこう語っています。

「自分たちが強いと思ったことはない。みんな自分たちが弱いと思っている。相手に食らいつこうといっているのが、いい結果につながっていると思う」(ゲキサカ/MOM国士舘戦)

似たような言葉を、船山さんからも聞いたことがあります。前期も、後期も、大臣杯の予選も、JFLも…弱いのだと認めざるを得ないゲームはたくさんたくさんあったし、それでも一人一人がタイムアップの瞬間まで全力で頑張って、みんなで支え合って勝ち点を積み上げていった今年のRKU.TOPは、しなやかな強さを備えていたと言い切れます。船山さんは自ら主将を引き受けたそうですが、大橋副将はじめ、多くの人にサポートしてもらえたから、どうにか大所帯の長でいられただけで…。

4年前に宿題を出されたのです。
「俺、成長しました?」
この質問に確たる答えを提出するべく、RKUの試合へ通い続けたと言っても過言ではありません。私がなかなか提出しないから、慶應戦では督促までされましたもの。

「悔しいですけど、すがすがしい気持ちです。やることはやり切ったし、胸を張って『流経に来てよかった』と卒業できます。敗因は、チャンスはあったのに決め切れなかったことと、1回戦でもそうだったんですけど、スイッチが入るのが遅かったこと。年度の最後の大会で、しかもトーナメントなので、どうしても慎重に入ってしまって。ただ今日は、自分たちが悪かったというよりは相手がうまかったですね。1回戦を見たときも、テクニックがあって連動性もあるいいチームだと思ったんですけど、実際に戦ってみても、やっぱりそうでしたね。(アシストは)難しい体勢でしたけど、フランクは見えていましたし、きちんとパスを出しました。あのレベルの決定機があの後にもあったんですけどね……。この悔しさを、フランクと武藤が中心になって、来年に晴らしてくれると思います」(JUFA/ジャナスポ/マッチレポ)

最後の一言は、4年前の私に、「これ船山くんのコメントだよ?」と見せても、絶対に頷けない自信があります。4年前の船山さんは、腕章を巻いてから人へ声をかけるようになったけれど、むしろ相手を完全には信じられないから、率先して指示を与えていたんじゃないかと、今となっては思うのです。あのレイソルU-18は煌めいていたけれど、船山くんが抑え込まれたら手も足も出ない歪さもあったから。

一緒に闘う仲間への信頼、周りにいてくれる方々への気遣い。それはロスタイムや大一番(e.g.昨年のJFL最終節ガイナーレ戦・天皇杯ガンバ戦・後期最終節明治戦)で得点を叩き出す無類の勝負強さ―公式記録や得点ランキングを通してでは伝わらないのが本当にもどかしい!!―以上に、流経大で身につけたものだと誇っていいと、しがない一ファンですけど、声を大にして言いたいのです。

流大を選んでくれてありがとう、4年間とっても充実してました! 楽しかったです!

2009/12/31 22:02:03 | University Soccer | Comment 0 | Trackback 1
<<BACK | BLOG TOP | NEXT>>
Comment
Comment Form












やぶにだけ読んでもらう

Trackback
トラックバックURL
http://vexations840.blog76.fc2.com/tb.php/514-632696f0
[TOCHIGI] 第一声
ボールを触っている姿が見られるわけではないから、そんなにイベントは好きではありません。しかし、何事も『初めては、一度きり』。クラブ史上初の試みらしい栃木SC新加入選手・スタッフお披露目イベントを見に、宇都宮へ行ってきました。 Landscape Roses【2010/01/24 22:34】
| BLOG TOP |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。