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1対1
ヴェルディ戦前日の日立台。どんどん選手が引き揚げていき、残るは若手数名によるシュート練習と、井原コーチによる特別講習を受ける二人のみとなりました。

コーンとマーカーで区切られた広くもない空間に、受講生である若きセンターバックと、“教材”として付き合うドリブラーが並びます。サッカーの醍醐味は人それぞれでしょうが、私にとっては、この1対1こそが、乱暴なれど、的確に“要約”されたもの。井原コーチがちょんと蹴り出したボールへ、揃って獣のように食らいつき…大柄なDFを背負った小さなアタッカーは、クルリと反転して無人のゴールを目指します。ボールを未然にカットされ、攻撃に入れさえしない回もあれば、前を向いて受け、見事に守備側を騙してエリア内へ単独進入する回もあり。

11対11の試合で、ドリブラーが単純にディフェンスと1対1で向き合える場面はほとんどないとも言いますが、まずは1対1でマーカーを引き剥がせてこそ、ドリブルを武器と誇りもできるのです。少年時代より自他共に認める切れ味鋭いドリブルで戦ってきた選手ですが、プロともなれば、体格も経験も同世代では見当たらない頑丈さを備えた壁を突破せねばなりません。井原コーチがついているのですから、ザケイロの対人守備を鍛えるのが目的のメニューですけれど、オフェンス側にも意義はあります。

今年は手を使ったファウルを厳しく取る傾向があります。回転してDFの横を抜き去りかけたMFへ腕が伸び…井原コーチの苦言が飛びます。手を使って止めようとするのは、体を相手のコースへきちんと入れられていないから。本来、ディフェンスは体を張って…全身で防ぐ行為なのです。重心を低く―などいくつものアドバイスを受けた結果、開始当初はほとんど抜き去られていたのに、徐々にアタック失敗で終わる回数が増えていきました。

コーチが最後だと宣言して行った1対1も、MFがスピードを上げかけたところでボールにDFの足が入ってしまい、守備側の勝ち。「もう1回やりたいです」と懇願して臨んだ、ラストバトル! つっかけようと踏み出したドリブラーの正面にセンターバックは立ちふさがり、ほんの2,3mで勝負は終了しました。「びびった」と心理的敗北が現実を招き寄せたと悟ったアタッカー。勝者はコーンを集め始め、「(もうやれないよう)すぐ片してるし」と敗者に評されます。軽口も消し飛び、最後は大声を上げながらばたりと芝へ倒れ込んだ後輩だったのでした。プロ歴は先輩の方が短いですけど。

全体練習のレクリエーションゲームでも、ゴールの一番隅ぎりぎりを狙い、そこを射抜いてしまえるシュートコントロールのみならず、相手のパスを逆に読み切ってさらっとカットし、そこからのカウンターアタックを幾度も結実させる成長ぶりを見せ、味方より「ナイス!」の賞賛を何度も浴びせられていた小柄なアタッカー。プロフェッショナルは鍛錬の日々を積み重ねて伸びていくのだと素直に受け止められた、有意義な練習見学でした。
2010/03/27 22:44:57 | Reysol | Comment 0 | Trackback 0
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