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dispossession [福岡vs讃岐]
「博多のうどんは、やわやわなんよ」

<J2第15節@5/24レベスタ>
アビスパ福岡 1-3(前半0-0)カマタマーレ讃岐
得点者:【福】93分鈴木【讃】51分・73分沼田、95分仲間

太宰府≒九州国立博物館より直行した私が真っ先に飛びついたのは、丸亀市ブースに貼られていた丸亀城のポスターでした。にっかり青江が真っ先に浮かぶあたり、私も審神者(=刀剣乱舞ユーザ)です。うどんが売っていて、つい買ってしまいましたが、今思えば、ご当地以外ではなかなか食べられない福岡のうどんを選べば良かったです。東京で食べられる店は一つ(有楽町・交通会館の地下)しか知らないのに…。前夜、お一人様OKの水炊きを予約満了で逃した結果、空腹に耐えかねて柏ですら食べられる(!)一蘭に行ってしまったのは不覚でした。

MDPでも煽られていたうどん対決。博多のうどんは飲みもののように柔らかく、食べた気はあまりしないのに、おなかはふくれてしまう代物です。一説には、海洋貿易都市・博多(福岡ではなく博多なのに注意)の商人が、食事の時間さえ惜しんだゆえの産物だとか。刀剣男士・へし切長谷部推しになってから、随分とtwitterで福岡藩の流儀を教え込まれているのが否めません。

もともと雨が濃厚な予報だったので、3,000円するバックスタンドでした。某J1クラブの後援会絡みでJリーグチケットに登録させられてしまったため、ARコードにトライ。購入処理後、メールで分配して(今回は私一人ですが、それでもメールで送らなければならない)ARコード画像をDLし、スタジアム外のテントで発券と手順多めです。

ふくやの明太豆乳クリーミーコロッケをほおばりながら、ゲストで来たNMBのパフォーマンスを眺めました。なぜHKTでないかと言えば、アビスパとは吉本興業繋がりなのだとか(教えていただきました) センターサークルにてスポンサー様の名が入った布を持つお仕事を務める男子たちの熱視線は、遠いスタンドでも分かる程です。1曲歌うと布をわざわざ半周させていた―遠近で不公平にならないように―ので、彼らにとっては大仕事なのでしょう。

カマタマーレは今季初見。J2マガジンで仲間さんとGK清水健太さん(日立台のピアノで同じ時間に食事を取っていたかもしれない程度の間柄)が対談した際、予備知識を得ていなかったら唖然としていたこと間違いなしの、潔いまでに割り切ったサッカーを展開していました。4-5-1の1トップ以外、自陣にべったり引き、両サイドの攻防すら放棄気味。ペナルティエリア内さえ死守すればOKと多人数で体を張り、シュートやラストパスを跳ね返します。

バックラインにプレッシャーがかからない状況でも横にパスを回すだけで外へ流れてしまう場面さえありました。仲間さんのボール扱いも、首をひねりたくなる―技術レベルを維持するのはチームメイトとの練習なのだと個人的には山雅で思い知らされてます―雑なところがあったり。よって、懸命にはじき出したボールを受けて繋ぐ意識は稀薄で、再び攻められては返す…といった調子です。

このやり方を貫き続けることが、選手にとって、あるいは毎試合これを見せられるサポーターにとってどうなのかは、私には何か言う資格はありません。ただ、この割り切ったスタイルだからこそ、結果として“堂々と対峙”できるのも、サッカーという種目の面白さでもあります。

直近11試合負けなしのアビスパ。そのアタックは、前半終了間際、何度も寄せる波のように繰り返されました。中原さんのヘディングがバーを舐めます。

後半、先にゴールを挙げたのはカマタマーレでした。試合前、NMBの花束贈呈で緩んだ表情を場内ビジョン(及びスカパー!の試合中継)に抜かれていた沼田キャプテンです。繰り返しになりますが、サッカーは得点までの経緯やポゼッション率で芸術点が加算されるスポーツではありません。ネットを揺らせば良いのです。

更に、仲間さんがペナルティエリア前で相手から巧みにボールをキープし、うまく後ろへ出したところから沼田さんが放ったミドルでカマタマーレ追加点。それなりにサッカーを見てきて、最も唸らされたカウンターサッカーは、御給さんがいたSAGAWAにRKUがボコボコにされた日の“槍”ですが、このカマタマーレはそれに次ぐ威力に感じました。

カウンターともなれば、自陣深くから長い距離を走らねばならず、必ずしも意図するようなボールが来るとも限らない仲間さんですが、オフェンスの中心としてとても頑張っていました。終盤には、ついにGKと1対1の場面に到達。ここでループを選んだのですが、残念ながらボールはゴールの上にふわりと乗ってしまいました。

ロスタイム、鈴木淳さんの得点に、場内は山笠のリズム―これが快いと感じるあたり経験は消せないと感じる―で盛り上がります。しかし、高橋泰さんの左コーナー付近でのキープを起点に、フリーだった仲間さんが長めのショットを右サイドネットに叩き込み、熱を奪ってしまいました。静まるスタンド、対して仲間さんは右腕で小さなガッツポーズ。鈴木さんが決める直前にも一度単独で抜け出 し、倒されたのですがファウルとはならず、地面を叩いていただけに、私も嬉しかったです。

タイムアップ後も唯一盛り上がる讃岐サポーターの前で、カマタマーレの選手たちはラインダンス。仲間さんはここでも嬉しそうにガッツポーズしていました。引き揚げかけながらも、仲間コールに戻ってきて踊っていたあたり、本当に愛されているのだと嬉しくなりました。

自らの流儀を通し、勝ち点3をつかんだカマタマーレ。日頃、どちらかと言えばボールを支配するサイドで見る時間が長いだけに、妙に鮮烈な後味を残してくれた一戦でした。
2015/06/10 23:19:26 | other Footballer | Comment 0 | Trackback 0
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