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私が欲しくて欲しくて仕方なく思っているのに、決して手に入らないもの―その一つが「お兄ちゃん」です。厳密な意味では、兄は、自分がこの世に生を受けた瞬間に存在していなかったら、一生いないのです。DNAの由来元が自己意思では選択不能(スピリチュアル的には、そうでもない…という説もあるけど、今回は無視)なのと同様に、兄弟姉妹の人数は、運命です。
そして、少なからぬJリーガーは兄を持ち、兄がボールと興じる姿を見て、自分も蹴り始めています。最も身近なライバルとも言われる兄弟姉妹の、人生に与える影響は、絶大なのです。 今週のサッカーダイジェストはJクラブの補強特集で、ルーキーも当然ながら大きく取り上げられています。高卒組では、野洲の乾さんが一番大きな扱いで、我らが大島さんも「高い守備能力で勝負/個の勝負、空中戦に絶対の自信を持ち、トータルバランスに優れたCB。U-14からか常に各年代の代表に選ばれるなど、その豊富な経験も魅力」として、即戦力度:C(注・この企画は大卒も含め5段階評価で、Aはいません。つまり、Cは上から2番目です)と、素敵な紹介文を頂いて掲載されています。 で、大卒組でピックアップされているのが(サカマガは駒大対談だったんですけど)俺たちの…違いますね、アイツだけの祐二兄様です。先週のRKUカラー特集3ページは、さんざん迷って、人にメールで相談までしてから買ったのに、今回は1ページで即買い。疲れてますね(そうくるのか?) 祐二兄様のキャリアを語る時、必ず出てくるのが、習志野から流経柏への、本田監督に同行した転校組(阿部嵩さんも、深津さんもそうなんですが)であること。そこから、なんですよ。そして、記事は高3の夏から秋にかけての、兄様のジェットコースター人生模様から幕を開けます。 「当時の僕はやんちゃな時期で、試合で退場を繰り返していたんです。国体チームのメンバーにも選ばれなくなって、[夏にはいくつかあった]Jクラブからの誘いもなくなりました」 親を思い、JFL入りを目指すクラブでの自活も考えたものの、栗澤先輩(習志野→RKU)―兄様はこの方から後に10番を引き継いだわけですが―と相談して、当時関東2部リーグのRKUへ。1年からチームの優勝に貢献し、2年で大学選抜や関東Aの10番。 小学校の頃からレイソルで戦ってきたアタッカー船山貴之“くん”に兄がいることを、そのあたりで初めて知った私は、RKUの試合を見に行こうと計画を立てていたのですが、そこへ飛び込んできたのは、忌々しい語句である『左膝前十字靭帯断裂』。 「周りの人から、僕がケガで試合に出られないから(戦力がダウンして)チームが勝てないんじゃないかと言われたことが悔しかった」 この年、RKUは1部リーグで6位。今でも検索すると、船山の負傷もあり低迷している…と古河開催の動員依頼文章で他ならぬRKUサッカー部サイドがそう書いているのを見つけられます。 兄様の内定が早かったのは、最初にオファーをくれたチームに決めたから。成田をフレンドリータウンとするJ1クラブ…茨城県内の、J1で強豪(正しくは古豪か?)と呼ばれているチームへ選手を送り込めたことは、茨城県に本拠を構えるRKUサッカー部にとってもエポックメイキングでした。 サカダイの 念願の初優勝を昇格3年目で果たしたRKU。兄様は2部チームを1部の頂点にまで引き揚げた一人なわけですけど、流大の王〔キング〕と呼ばれ、ずっと10番を背負ってきた人の凄さを、私は、残念ながら他者の口からしか聞いたことがありません。私が生で見たパフォーマンスに冠せられる語といえば、「船山はもっとできる」ばかりでした。一体この人はどのくらいできる人なのだろう、そんなに「うまい」んだろうか、とずっとそればかり考えていました。インカレの試合でも。 リーグ戦の戦績を振り返れば、祐二兄様のゴール&アシスト量産の大活躍で勝ち点を奪ったDAY OF YUJIな試合は、確かにいくつかあったと、無機的な文字によって積み上げた記憶、もとい知識はあります。でも…グレーの10番をまとった兄様のプレーを見て、「すごい!」と感嘆する機会に恵まれなかったこと、それもまた王たるものにありがちなパターンですから、諦めはつきますけど、口惜しいと言いますか、なんと言うか。 ぶっちゃけ、船山祐二選手はサッカーがすごく上手くなきゃ困るんですよ。どうして困るか、って尋ねられてもうまく説明できないけど(苦笑)困るったら困るんですよ! だから。 もう何度も書いてますが、ローズレッドに着替えた後は、グレーのシャツをまとっていた頃のようにはいかないかもしれない、だけど、今、そのローズレッドで戦うサッカーチームは、たとえば田代さん、あるいは中後さんのような大卒プレーヤーが主軸になりつつあるところで。 王様とも、皇帝とも違う、キングらしい、強烈な存在感と結果を積み上げていく破壊力。そんな光景を、そんなレフティがカシマのピッチで跳ね回ることを、密かに思い描いています。そんな兄様の門出を…このエントリを、あえてother Footballerにすることで、お祝いさせていただきます。頑張って下さい。 P.S. それでもサカダイで一番心躍った写真が、P.118の右下(J2セレッソの補強…)なのは否定しませんよ♪ 大好きです。 |
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